お役立ち情報満載のブログだヨ♪

 
 今日のエントリは、珍しく役に立ちます――
 おい、おっほい、野暮なこと言わせんなよぉ!(ショートケーキのスポンジに結婚指輪を隠しておいたバツ3親父がスナックのチーママを六ヶ月かけて口説き落とした時のプロポーズの感じで)。
 なんかあるだろ、向こうに。あっちあっち。よく見なよ、なんかちょっとあるだろ、文字がさ(長年のフリーター生活を脱却して契約社員になり出会い系サイトで知り合ってから三日目に高層ホテルで食事をしながら数十万円かけて遠くのビルに《アイシテル》と窓文字を表示させようとするもミスによってシがンになってしまうハプニングの感じで)。
 それによ、ポインタ合わせて……おい、言わせんなよ。空気読めよ(グーグルの警鐘に従う哀れな子羊みたいなブロガーのように)。
 うぃっす、ですこです(昨夜、悪酔いして迷惑をかけたにもかかわらずメールの件名が「うぃっす」というロクデナシに見せかけたじつはみんなの心象が気になって仕方がない小心を露呈している感じで)。
 
 
 何か映画を観たいと思って、映画といってもDVDだけど、なにを観たらいいのかよくわからない。音楽をあまり聴かない人が「なにを聴いたらいいのかわからない」という状態と同じなのだろう。
 映画を観ない理由は、二時間もじっとしていることが耐えられないからだ。日本の映画だと字幕を読むべく画面に張り付く必要がないのでいくらか楽だが、字幕の映画はほんとうにつらい。演者よりも字幕を観てるような気がしてならない。それも、二時間も!
 映画を観ないのでレンタルの会員証もない。CDは借りたい物がないに決まってる。それに、いい音楽には金を払って、なるべく多くのお金がアーティストの懐に入ればいいと思っている。2000円のとんかつ定食を喰うのならば1500円のCDと吉野屋で腹を満たす、という価値観は十代の頃から変わっていない。
 なによりレンタルは返しに行くのが面倒臭い。そこで、ネットで調べてみると、最近は貸し借りが郵送で行える宅配レンタルがあるらしい。主な所は〈DMM〉〈DISCAS〉〈ぽすれん〉らしい。金額やシステム、総枚数はどこも似たり寄ったりで、決め手に欠ける。
 まずは音楽DVDの品揃えをチェックしてみると、DMMとDISCASは同じくらいで、ぽすれんは劣っている。いまぼくが観たいのはアキ・カウリスマキの映画で、検索してみるとDISCASぽすれんは沢山ヒットしたが、DMMは一枚しかなかった。
 DMMとDISCASにはお試し期間があるので、両方同時に登録し、即レンタルを申し込んでみる。ぼすれんは脱落ぢゃい!
 それぞれお目当ての音楽DVDを借り終えたらDMMは解約し、DISCAS一本に絞るつもり。こちらの方がニッチの商品を置いているような気がする。
 不思議なことに、返却期限はないという。でも返却しなければ次を借りることができない。ベーシックな月額コースでは一回に二枚を月に四回、計八枚を約二千円で借りることができるんだけど、返却しないと次を借りることができないので、届いたらすぐに視聴して返却しなければ、郵送の遅延を考慮すると八枚を借り切ることは難しいだろう。
 ならばサクッとピーコして翌日に返却しちゃえばいい。個人で愉しむ分にはリーガルだと思うけど、どうなんだろ? だって昔のレンタルビデオ屋には『ダビングサービス』があったし。ピーコして手数料とってたよ。え? アナログは劣化するからいい? DVDだって劣化するよ。二層を圧縮して一層に焼くんだから。
 ピーコのやりかたは個人で探してね。フリーソフトでできるよ。
 ぼくは、やっぱり映画を愛してないみたい。
 
 
 宅配レンタルをやってるサイトでは、映画のストリーミングやダウンロードのサービスもやっている。それぞれ視聴期限が決まっていて、それ以降はなぜか視聴できなくなってしまうし、期限内でもたとえばCDRやDVDに焼くこともできないみたい。
 これは〈DRM〉とかいうプロテクトのせいみたいで、ぼくらの情報を彼らは知っていて、制御しているようだ。
 ここで一つの疑問が湧き上がる。視聴制限とはなんぞや? と。大抵の場合は「購入から一週間」など、“視聴する時間の自由”がない。つまり、一度も観ていなくとも八日目からは観ることができない。
 これはおかしい。一週間の視聴期限があるのならば、購入したときから“合計で百六十時間の総視聴時間が保証されなければならない”のだ。
 曖昧だ。円単位の消費税を取りながら、システムの本質が曖昧なのだ。
 ぼくは怒った。だからDRMを解除してやった。
 やっぱりぼくは、映画を愛してないみたい。
 
 
 おそるべきことを知ってしまった。
Exif〉というツールを御存知だろうか? ぼくは今日まで知らなかったんだが、こいつをインスコすると、画像ファイル(jpg)の詳細な情報を知ることができるらしい。
 早速、PCのHDD内にある自分で撮影した画像を解析してみると、途轍もなく詳細な情報が表示された。その画像をどのように撮影したかが事細かに表示されるので、失敗を反省する分には非常に有効なツールだ――
 まさか! とネット上にある画像をDLして解析してみると、まさかだった。
 よく訪れるブログにうpされている画像を、DLして解析してみると、ありとあらゆる情報が表示された。
 カメラのメーカー名、機種名、撮影日時(アップロード日時ではない!)、露出時間、F値、制御モード、ISO感度、測光モード、光源、焦点距離、撮影モード、WB、デジタルズームの有無、コントラスト、彩度、シャープネスetc.――
 もうね、こうなると、全人類が露出狂の解放値ですよ。
 たとえば、デジカメレビュー的なサイトとかあるけど、ああいう所って本質は宣伝なので悪くは書けないし、仮に新発売のデジカメの性能が良くなかった場合、本来はデフォルトの状態で撮った画像を載せなければならないのに、なんらかの加工をすればすべてバレてしまうだろう(実際にあったらしい)。それはつまり、Exifの情報がすべて表示されなければ信用に値しない、ということだけど、逆に改ざんもされていくだろうし、Exifはいまが最もアツイ時期なのかもしれない。
 但し、すべてのネット上のjpgに詳細な情報が包含されているわけじゃなくて、そのサイトの仕組みや、レタッチの有無によって情報の質が変わってくるようだ。
 自分のブログに載せた画像をDLして解析してみたが、カメラの機種名とレタッチソフトのメーカー名が出た。それでもゾッとしたけれど。解析、といっても右クリ一発で出現する手軽さが尚更おそろしい。
 携帯から画像をうpしてるブログのjpgを解析してみると、機種名も撮影日時もバッチリ表示されたので、外部の機器等で加工していない携帯画像の場合は、ほぼ丸見えといえる。丸見え、といっても個人情報などを知ることはできないが、それでもなんだか座りが悪い。
 画像SNSで有名な〈Flickr〉でもいくつか解析してみたが、概ね情報が表示された。あそこにはたまにトンデモナク素晴らしい写真があるので、その写真がなにを使ってどう撮ったかを知るためには、うってつけのツールだと言える。
 
 一番の問題は、このツールの存在があまり知られていないことだ。
 マ ル ミ エ ダ ! キ ヲ ツ ケ ロ !