リハビリ日記#15

 
 そこそこ労働。
 忙しいのは嫌だが、暇だとそれはそれで申し訳ない気持ちが芽生える己の小心さが疎ましい。
 生命を燃やす気概はあってもその場所がないだけだ、と思いがちだが、じつは文句と俯きしか出ないのが本当のところかもしれない。
 いつまで人にぶら下がって生きていくつもりなのか。
 茄子とトマトだけのつもりが、スルメイカが100円だったので投入する。ワタもブチ込む。
 月末はあれだけ膨らんでいた財布が、今や煎餅みたいに枯れている。
 あのとき邪険に扱った小銭たちよ、戻ってきておくれ。
 明日、磁石を買うから。