獣日記

 
 屁が臭いですこです。外人のにおいがする。
 
 土曜、休日。
 前日、焼酎を900ml呑んだ所為か、朝起きられず。14時に目を覚ます。
 18:00、スタジオ帰りのヒロ吉とゲーシーが我が家へ。ゲーシーが買ったBOSS BD-2を試演奏する。SD-1との違いがよく判らず。
 BOSSのエフェクターと、GEORGIAの缶コーヒーは似ている。
 19時、予約していた世界の山ちゃんへ向かう。ゲーシーは、女の子にペッティングをするとかで来られず、ヒロ吉と二人で呑む。手羽先よりも股ぐらを選んだゲーシーは、正しい。
 二人で手羽先を40本喰らう。以前よりも辛さに慣れた所為か、ヤケに旨い。
 久しぶりのビールはやはり美味しかった。ビールは美味しいお酒だ。
 22:00、店を出る。本当はここでお別れのはずだったんだが、やはり呑みたい気持ちは抑えられず、高級スナックへ連れて行ってもらう。
 さすがは太チン、さくっと指名。店内は無駄に広く、いかにも高そうである。
 女性が来る。少し話した後、すぐに指名が入り別の女の子が来る。
 他愛のない会話だが、久しぶりのこういう店は案外楽しい。いつもは自分で作る酒を、作ってくれるというのは嬉しいものである。しかし酒が薄い、水であった。1:1で割るよう指示をする。気分は王様。
 ヒロ吉のキラーネタ「幼き日の弁当の話」で皆爆笑する。この話はとても面白く、切ない。是非、ラジオでも話して欲しいものだ。
 終電間際の90分後、店を出る。会計お一人14000円(だったっけ?)、ってやっぱ高いよね? 10分=1100円のエッチなキャバクラよりも高い。
 確かにふんぞり返ってウハウハできるが、冷静になるとバカバカしい。笑わせてくれるならまだしも、笑わせたのはこちらである。
 まったく等価交換ができていない。虚栄か虚構か、それとも虚空の伽藍と云うべきか。
 そう考えると、風俗というのは非常にマジメな商売であると思えるが、まあ、たまにはいいか。半年に一度くらいはね。
 次回は北24条で食べて呑んで風俗、という「ちゃんとした遊び」をしたいものですね?>ヒロ吉&ゲーシー
 ちゃんとした遊びにちゃんとお金を遣う、これ以上の真理が御座いましょうか。
 わたしは、きったない風俗に行きたいのです(こらおっさん)。
 23:30、終電で帰ろうとするヒロ吉を説得し、ジンギスカンへ誘う。
 お目当てだった「だるま」は混んでいて入れず、次点の「札幌ジンギスカン」はすでに閉店、しかたないので見ず知らずの閑古鳥が鳴いているジンギスカン店へ入る。
 札幌界隈では結構有名な「長○ジンギスカン」であった。予めタレに漬けているタイプで好き嫌いが分かれるが、おれは嫌いなタイプである。
 もう、店に入った瞬間「こりゃイカン」と思った。「ガスコンロ&鉄板」なのだ。旨いはずがない。焼くのではなく、蒸すタイプのジンギスカンである。キリンビール園もそうなのだが、これはよくない。ハッキリ言って、これはジンギスカンではない。
 セットを二人前とビールを頼む。食べてみればやはり不味い。ヒロ吉に「追加はせずにもう一度だるまでリベンジだ」と告げて早々に店を出る。
 二度目のだるまは空いていた。久しぶりに食べたが、やはり抜群に旨かった。これが本物のジンギスカンなのだよ、ザクとは違うのだよザクとは。ヒロ吉も満足してくれたようだ。
 体中にケモノのにおいを染みこませて、ヒロ吉と共にタクシーで我が家へ。
 2:30、就寝。
 
 8:15、起床。ヒロ吉を起こし、仕事の支度。ヒロ吉、獣くさいまま帰路へ。
 さほど呑んでいないせいか、仕事中もそれほど苦ではなかったが、ビールというのは翌日にとても残る酒であることを、身に染みて再確認。
 17:00、残業覚悟で挑んでいたのだが、思ったより早く終業。そういえば先月分の給料をまだ全額貰っていなかったので、残りを頂戴する。
 そのままATMに全額入金する。貧乏だが、カネには困っていない。借金がないというのは実に気楽なものだ。
 17:30、帰宅。ジャワティーを飲もうと冷蔵庫を開けると、昨夜買ってきて頂いたビールが一本あったのでプシュと空ける。そうして呑みながらこの日記を書いている。
 今夜は自炊をする気力はない。どん兵衛で済ますか、近所のスープカレーを喰うか、それともいっそ寝てしまおうか――
 
 焼酎を呑んでから考えよう。