ですこ教室

 
 言葉のビタミン、ですこです。なーにが「言葉のビタミン」だよ、日高晤郎バカヤロゥ! ダセェよ、タイトルがよ。中身の薄っぺらさをタイトルからバラしてどうすんだよ。もっと隠せっての、ハゲもアタマの中身もよ! ったく口を開けば自画自賛でさ、厭んなっちゃうよ。
 ラジオは毎週たのしく聞いてるけど(聞いてるんかいっ!)。
 
 
 昨夜、寝る前に類語新辞典を読んでいて気づいたのですが、「おもむろに」という言葉の意味は「突然。行き成り。」ではなく、むしろ真逆で、「静かに。ゆるやかに。」という意味だそうです。漢字で書けば「徐に」となるので覚えやすいですね。
 よく遣っていた言葉だけに赤面した次第であります。みんな知ってたの? 知ってたのなら指摘してよね!
 
 《とうとう追いつめられた龍司は、おもむろにナイフを取り出した――》
 
 これじゃあ龍司はやられていまいますネ。
 
 
 というわけで今日は誤字、誤用のお勉強をしましょう。ハイみんな、ちゅーもーく!(チャックからさり気なくちんちんを出した状態で)
 
■「味あわせる」ではなく、「味わわせる」。
■「閑話休題」は余談に移行する前ではなく、話を脇道から本筋に戻す際に用いる。
■「奇特な人」は変人を表すのではなく、特にすぐれて珍しい人。殊勝。「若いのに今どき――だ」と、褒め言葉。
■「触り」は、話の冒頭ではなく「一番の聞かせどころ」。見所。
■倹約生活を表す場合は「慎ましい(つつましい)生活」ではなく、「倹しい(つましい)生活」。約やか(つづまやか)。
役不足は、「役に対してその人の能力が足りない」のではなく、「その人の力量に比べて、役目が軽すぎる」ことを表す。『お前のような下手くそヤツじゃ役不足だ!』とは、思いっきり間違い。
■「悪怯れる(わるびれる)」は悪態を表すのではなく、未練がましく振る舞う。気後れしておどおどした様子。わろびる。「悪ぶる」とは異義。
■「あくどい」は、「悪どい」ではなく「灰汁」のアク。
■「誤ち」ではなく、「過ち」。
■アンケートは「回答」、クイズは「解答」。質問に対する返事が回答、問題を解いて答えを出すことが解答。
■洒落の「洒」は「酒(さけ)」ではない。
■貯水地ではなく「貯水池」。
■散りばめるではなく「鏤める」。
■嫐るではなく、「嬲る(なぶる)」。嫐は「うわなり」と読む。嗚呼、嫐られたい。
■喉が乾くではなく、「喉が渇く」。
■「髭」はくちひげ、「鬚」はあごひげ、「髯」はほおひげ。ケツ毛はバ(ry
■ひょうたんから出るのは独楽ではなく、駒。
 
 ――さあ、この辺でやめときましょう。もう飽きたんだ。
 他にもたくさんあるんでしょうけど、あながち誤字ともいえないものもあってなかなか判断が難しいですね。例えば「貴様」なんかは、昔は敬語だったんですから。
 それにしても日本語、漢字って微妙なニュアンスが静かに伝わるのがよろしいですな。もっとも、意味を知らなければ気の利いた漢字もただの記号ですけど。
 そうなるとやはり、ひらくべき所はひらいて、積極的に平仮名を上手に使いたいものですね。
 ではみなさん、五時には気をつけましょう。莫迦なのがバレてしまうよ! じゃ!