FLASH考

 
 一週間ぶりに大好きな発泡酒を呑んでいる、股間が本生ですこです。デフォルトで珍味くさいので肴は要りません。
 
 ペンタブを買ってから日々いじっているお陰でだいぶん慣れましたし、酒量が激減したので「FLASHは身体に良い」という結論になりましょう。
 手探りで《ペニーくん》を作って思ったのは「付属のヘルプファイルだけじゃ限界だ」という事だったので、さっそく適当な参考書を買ってきました。本の最大の利点は、当たり前のことですが「パソコンを切っても読める」事です。しかしながら、本ばかり読んでいても仕方がなく“素振り”も重要で、実践こそが最も近道であります。
 仕事中も上の空でムービーのプロットばかり考えていますので、いま現在、数十個のアイデア(そのほとんどは下品なものです)がありますが、実現までにはまだ遠そうです。《ペニーくん》だって、正味三時間もかかったんですから。
 さっきまで次作《プッシーちゃん》(ワギナさんにしようか迷っている)のために、小一時間ほどエロビデオを観ていました。不思議なもので、目的が射精でなければ勃起はしないという発見もありました。
 昨日までわからなかったのでgifにしましたが、携帯用のFLASHの作り方を試してみたところ、動きました。もしかしたらサウンドも鳴るかもしれません。更にソフトキーに対応しているようなので、その可能性はとても大きいです。
 web上にはあまたのムービーがありますが、僭越ながらそのほとんどは駄作です。機能を使いこなす事に淫していて、肝心な面白さがないのです。“面白さ”には様々な要素がありますが、面白いことができるアプリケーションを使ったからといって面白い事ができるわけではなく、“面白さというものは個人の資質に依存している”ことに気づけば、テクニックやパロディに堕落することなく、最大限のアマチュアリズムを発揮し、ひいては唯一無二のオリジナリティが確立されるための柔らかな芽となるでしょう。しかしながら完全なオリジナルなどという物はこの世には存在しないわけで、そうなるとリスペクトが非常に重要な要素となり、特に音楽の場合はある程度の模倣があった方が伝わりやすいので、話はさらにややこしくなりますが、よく若気の至りで「誰にも影響されていない音楽演るんだ!」と宣う人ほどツマラナイ音楽はありませんし、もしそれに集る人たちが居たとすれば、その人たちはじつは音楽を愛していなくて、歪んだ自己顕示欲の持ち主でしかない、というのがぼくが今までで確信したことです。リスペクトというのはどんな表現であれ非常に重要なアティテュードだと思います。「自称個性的」ほど無個性なものはありませんからね。
「じゃあお前はなにができるんだよ!」と言われたら返す言葉がないので、ぼくも始めまして御座います。なんせ《ペニーくん》から始めたので一般受けはしないでしょうが、ディープな人には響くと信じて疑いません。また、下品の対極として子供向けの絵本も免罪符として作る予定でして、そのプロットはいくつかあり、それらは全て過去のブログで書いた短編で、文字という抽象で作った物語をFLASHで視覚的に具現化するという作業です。
『振り子の原理』と呼んでいいのか判りませんが、振れが大きいほどインパクトは強いわけでして、これはブログも同じで、下品な話と感動秘話が対極にあればあるほど、振れが大きいほど良い、と思って今日まで書いきましたがそれをヒシヒシと実感していますし、じつは一番簡単なのは“人を泣かせること”でして、不幸と善の玉結びが解けると人は泣きながら演歌の流れるラジオのボリュームを上げたりする訳で。
 考えてみれば、なにも「FLASHというソフトを一から開発する」わけではなく、完成されたアプリケーションでなにかを作ればいいわけですから、意外と簡単な話だ、と言ってみるテスト。テストですので真に受けないで下さいね。
 
 人間の最も愚かな行為は表現をやめる事である――(です辞典参照)。これは真に受けて頂いて構いません。
 
 さーて、ここまで書いちゃったからには作らなきゃなァ。ぼくはMだな。