降臨しすぎな神

 
 忘年会とはよく言ったものだ、ですこです。
 
 ずむ先生より「22日、18:30に札幌ビール園に集合せよ」との号令が。平日なのに早い時間だし、あそこは交通の便が悪い。たぶん間に合わないでしょう、と伝える。
 前夜、MSGをバージョンアップしているとY嬢がログイン、すかさずアタック24時。「明日はどのような集まりなのか」「どう振る舞ったらよいのか」などと、一方的に不安を打ち明けてみる。
 当日、どうも仕事が終わりそうにない。この分じゃ遅れるどころか、行けないかもしれない。と思っていた矢先、急遽中止に。心でガッツポーズしつつ帰宅。Y嬢にお礼のメールを送信して、出発。
 
 会場に着くと、赤い帽子に赤いジャケットのずむ先生が。
「相変わらず派手ですね」
「シキモーだからよぉー」
 見てるこっちが色盲になりそうです、とは言わず。
 A氏とその娘さん、M氏を紹介され、顔がひきつる。どちらも勝手に存じておりました。遅れてG嬢が登場。その時ばかりは、G嬢が後光の差した聖母マリアに視えたのだった。その後、味わい深いおじさまとその娘さんがご来場。
 噂には聞いていたずむ先生の鍋奉行っぷりが炸裂。片面はしっかり焼いてひっくり返してから10秒が食べ頃、だそうです。たいへん美味しゅう御座いました。
 遅れてK氏登場。工務店に出演していたドット画職人さんだ。サンマにウスターソースをかける人だ。イメージ通りの人でした。
 
 二次会は4人でMビルの怪しげな店へ。このMビル、じつは非常に馴染みのある建物なのだ。十年来通っている店や、その他数件。大木凡人と会ったのもこのビルだ。ガイジンバーがオープンする時に、壁に王冠を貼ったのはぼくである。オーナーはFというユダヤ系のアメリカ人で、かつてFの店でタダ酒を呑んでいて、その対価として手伝ったのだった。
 合気道の達人のような店主に怪しげなオブジェ、いかがわしいお香の匂いと呪術的なBGM。ストレンジでビザール、マッドマンオンリーのマジックシアターか。
 ハードリカーを数杯呑んでいると、ずむ先生が奥様に「鍵の方をよろしく」とメールをしていた。返信を見させて貰うと「郵便受けの奥に置いとくので、手を突っ込んで取って下さい」と――自分の家の鍵を持っていないみたい。
 絵に描いたように酔いつぶれたK氏をタクシーに放り込んで宴も終焉、と思いきや「Gとですこの家いくぞ!」と、ずむ先生。
「き、聞いてないよ!」と上島ばりに狼狽える。こんなことなら部屋を掃除しておけばよかった。唯一の救いは、ダッチワイフの空気は抜いて畳んでおいた事だった。ふぃーっ、あぶねえあぶねえ(危ないのはお前だ)。
 
 コンビニでいいちこ等を買って到着、我ながら汚い部屋である。そこにずむ先生が居るという、この非現実感。どこまで気さくな人なんだろう、果てしない。
 音楽を流しつつ談笑(男妾)。コントーションズをかけると「フリクションじゃん!」、ジャッキー・ミットーをかけると「スペシャルズじゃん!」と、80s耳なずむ先生。
 思い出したようにY嬢に電話を掛ける。酔い潰れて眠るG嬢。ギターを抱えるずむ先生。
 
 
 いま思えば、じかにFLASHの神業を見せて貰えば良かった、と激しく後悔。
 何時まで呑んだのだろうか、憶えていない。たいへん貴重なお時間をありがとうございました。膝枕については割愛させて頂きました(書いてるだろ)。
 
 
 翌日、激しく二日酔い。世界からドロンしてしまいたい気分。それでも腹は減るので、B級グルメたちの間で話題のナガラ食品のホルモン鍋を買ってみる。
 
 
 
 ローソンにしか売っていないようだ。常温で解凍して鍋に移し、豆腐半丁、ニラ、もやしを入れてみる――
「うまいぞ! やっぱりうまいぞ!」と佐川くんばりに叫んでみる。ちょっと待ってくれ、マジで旨いんですけど。
 
 その後、恒例のクリスマスケーキ。
 
 
 
 ぜってー腹壊すナ。うー。
 
 ではみなさん、メリークリスマス!