借り物日記

 
 こんもりのおばちゃま、ですこです。ジャージの股間辺りに毛玉が集中しています。
 
 二社を股にかけて宅配DVDを視聴する日々であります。月額四千円のしょぼいマイブーム。DVDが届いたらすぐにHDDへ取り込み、即ポストへ返却する。あとは暇なときに焼けばいい。DMMとDISCASを比較すると、DISCASの方がレスポンスが良い。返却確認をした日の夕方には、次のDVDを発送してくれる。DMMのレスポンスが悪いのは送付のときの宅配業者のせいだろう、と思っていたら「S川急便に変更しました」とのアナウンスがあった。競争が激化しているようだ。
 THE BANDのドキュメント・フィルムを観る。うーん、つまらん。スコセッシの〈ラスト・ワルツ〉を観ていない人、いますぐ観るように。
 STEELY DANのドキュメント・フィルムを観る。うーん、つまらん。1977年にリリースした〈AJA〉というアルバムの回想が主な内容だった。無論、このアルバムは名盤に違いないのだが、ドキュメント・フィルムとなるとねぇ。
 ゴダールの〈ONE PLUS ONE〉を観るが、大昔にビデオで観たような気がする。個人的な収穫は名セッション・ピアニストのニッキー・ホプキンスの映像が見られたことだ。彼のソロアルバムに収録されている『Wainting For The BAND』は名曲だ。
 この映画では『悪魔を憐れむ歌』のレコーディング風景が見られるんだが、ベースはキースが弾いていて、ビル・ワイマンはカバサを振っていた(途中で気が散ってミスったのをぼくは見逃さないゾ!)。ちなみに噂では、彼は現在レストランを経営していて、店名は〈スティッキー・フィンガーズ〉だとか。なんたるヨゴレミュージシャン! つーか、ブライアン・ジョーンズがかっこいいな。あのダメさ加減がたまらない。ぼくはやっぱり彼が存命だった頃のアルバムが好きだね。
カッコーの巣の上で〉を観る。有名な映画らしい。〈シャイニング〉に出ていた人が主役だった。映画オンチのぼくでもシャイニングくらいは知っている。というか、キューブリックの八枚組DVD-BOXを所有している。キューブリックが好きだ、というか、そう言っておけばなんとなく格好がつくだろう、というのが正直なところだが。このBOX要らないので誰か買って下さい。お安くしときます。
 いやー〈カッコーの巣の上で〉、めちゃくちゃ面白かった。これはハマった。それにしてもジャック・ニコルソンって変な役が多いなぁ、しかも主役で。
 院内に流れるBGMがそのまま映画のBGMとして作用していて、素晴らしかった。あー、この映画はもう一回観たいね!
 なんとなく見沢知廉を想い出して、名著〈囚人狂時代〉を連想させる内容だった。
 主人公のマクマーフィーは、狂人を装って精神鑑定士を欺いたことに成功したと思っているが、じつはその振る舞いこそが狂人の沙汰であることを、本人は自覚していない。
 これは宅間守も同じで、彼は「おれは鑑定士を欺いたぞ!」と周囲に吹聴していたらしい。例えば、狂人を装ってうんこを貪り喰ったとしたら、それはもう狂人にほど近い。
 未だweb上に残っている見沢知廉の公式HPの存在は悲しい。死の直前まで彼が狂っていたことは、HPの文面で明らかになっている。惜しい人を亡くした。彼の死から二年が経った。合掌。
 
 つぎはB級ホラー映画を観まくります。