純然たる日記

 
 暇だけど忙しいですこです。
 
 昼前に帰宅し(働けや)、ビック近くの巨大駐車場に車を入れて、札幌駅をくぐりNikon支社へと出向く。こないだ買ったフィルム一眼の取説が欲しかったのだ。
 受付のボタンを押すと奥から中年男性が出てきた。どうやら受付嬢という存在は居ないようだ。取説ちょーだい、というと素早く持ってくるあたり、さすがは世界のニコンだ。一冊七百円也。
 ビックへ戻ってドライボックスを物色するも、お目当てのはおろか二個しか置いていないではないか。うぬぬぬ。ルートをミスった。Nikonへ行った帰りにヨドバシへ寄ってみるべきだった。
 炎天下の中、再度駅をくぐりヨドバシへ行くと、お目当てのドライボックスがたくさんあった。うぬぬぬ。どちらかといえばビックを贔屓にしていたのに……乗り換えようかしら。いや、ヨドバシはPCパーツに弱いのだ。いやまてよ。すぐ隣にツクモがあるじゃないか! 完璧だ! いま気づいた!
 でっかいドライボックスを抱えて再度駅をくぐり、またビックへ向かう。駐車料金特約分の買い物をせねばならないのだ。なんたる無駄足! DVD-Rと収納ケース、これで三千円、二時間無料になるはずなので店内を徘徊する。
 ATAPI接続のDVDドライブが、書き込み速度×18で七千円とな! おいおいおいおい、いつの間にこんなに速く、安くなったんだ! こないだまで×4だったぞ。しかも二層書き込みもできるとな! ワオ! しかもしかも、ブラックベゼルもあるぜよ。ああ、欲しい。いまのPC、ドライブだけが白いんだよぉ。うぅぅ。
 我慢してフロアを移動し、ポータブルDVDプレイヤーを物色してみる。うぅぅぅ、ソニーの新しいヤツは映りが綺麗だなぁぁぁぁぁっ! 欲しいなぁぁぁぁっ!
 我慢してフィルム一個だけ買って、レシートと駐車券を総合カウンターへ持っていく。レジの女の子の頭髪がやたらと薄かった。女の子のハゲは可哀想だと思った。マッサージしてあげたいと思った。彼女に曲を贈るとすれば「Paint It Black」もしくは「ホーボー・ブルース」だろう。
 レジの女性は「一時間無料でーす」と宣ったので、「二時間でしょ?」と問いただすと「二時間は五千円以上でーす」と言った。おいおいおいおい、こないだまで三千円だったじゃねーかよ。
 もういい。もうぼくはヨドバシっ子になる。わだはヨドバシっ子になる!(棟方志功風に)
 差額二百円をしぶしぶ払って、帰宅する。放り出していたカメラたちをドライボックスに入れてやる。うん、満足。機能なんかどうでもいい。精神的な安息、つまり気休めが欲しかった。それに、防湿庫を買うほどカメラを愛していない。なにより、容れ物を買ってしまうと入れたくなってしまうじゃないか。アブナーイ!
 洗濯機を廻しながらお部屋の掃除。切り替え機を引っ張り出してCATVをセッティングするついでにテレビ台を拭きあげていると、奥に大量のビデオテープが転がっていた。ラベルのないテープの内容が気になって仕方がない。
 掃除は中断し、テープを再生してみることにする。懐かしいエロビデオが出てきた。桜樹ルイ、仁科ナントカetc。嗚呼、かつてはこんなに低画質で観ていたのかと感慨を覚える。
 何年か前のFRFのビデオも出てきて、見入ってしまう。DMBQボアダムスPHISHが群を抜いて素晴らしい――いつの間にか二時間が経過してしまう。
 夜から再度お仕事、帰宅は十時。あっという間の一日、あっという間に三本目。
 時間よ止まれ。