モテたくてモテたくて仕方がないんです!

 
 オス! オラ土偶! 近親相姦はやめろよな! じゃ!(と姉の寝室へ)
 しかしね、ビックリするくらいお金がなくてね、リーマン破綻どころじゃないわけです。つーかテレビでは破綻後しか放送しないけど、ネットじゃけっこう前から騒がれたよね。ネットの情報に真実味があるのかと問われると、経済に関してはあると思う。現在進行形のものに関しては真実味があるような気がする。で、気がする程度でいい。だって答えなんか誰もわからないんだし。
 
 ラビバトラとかいう経済学者の予想がおそろしいほど的中していて、あと数年後には資本主義が崩壊するそうだ。ぼくは超がつく経済オンチなんだけど、それでも理解できることは、物質は無限ではないということ。で、ラビバトラ次世代経済システムのプラウト主義経済を謳ってるんだけど、これはマルクス寄りの考え方だと思うわけで、要するに「有限なんだから分けようぜ」ということじゃねえかと理解している。
 小さい頃、母に「共産主義ってなあに?」と訊くと、母は顔をしかめて「努力が報われない社会よ!」と吐き捨てたことを憶えている。けれど大人になっていくにつれ「マルクスは善人だったんじゃねえか?」と思うようになった。
 社会主義が崩壊したのは人間の欲望があまりに強すぎたためであって、そうなるとプラウト主義だって崩壊するだろうし、資本主義だってそうして崩壊するだろう。つまり、いくらイズムが変わったところで人間自体が変わらないとどうしようもないわけだ。
 じゃあどうすりゃいいのとなると、やっぱり宗教じみてくるんだけど、宗教だって様々な問題を孕んでいる。日本では仏教が主だと思うんだけど、発祥の地であるインドでの仏教徒は1%しか居ないんだよね。あとはほとんどヒンズー教で、多神教なんだけど、やっぱり輪廻と解脱を説いている。ここでの解脱っちゅーのは、現世からじゃなくて輪廻そのものからの解脱って意味。要するに何度も生まれ変わって善い行いをしていくといつか苦しみの世から脱出できまっせと。だからヒンズー教カースト制度を認めているんだな。差別の黙認、どころか「いま苦しめば来世は明るいぞなもし!」と説いている。これっておかしくない?
 日本はもっと非道くて、輪廻を説いておきながら、最下層の民にだけは生まれ変わりを否定して、とんでもない戒名だって書いているからね。これがぜんぶ仏徒の仕業だってんだから、まったく始末が悪い。
 じゃあキリストさんだー、とも思うんだけど、キリスト国家であるアメリカの実情ってすごいんだよね。いま経済が悪いのは神の悪戯だ、と本気で思ってるみたい。ダーウィンを否定するのはそういうことなんだよね。すごくない? もちろん全員じゃないけど、6割くらいはそうだっつーんだから、これはすごい。じゃあどうしてアメリカの科学が発達しているのかといえば、ユダヤ人とかヨーロッパ人の力なんだよね。で、あいつら元々ヨーロッパからの移民なのに、自分の祖先が居た土地を知らないっつうんだから、まじで天然国家だわ。そのくせ黒人を奴隷の子孫とか言って差別するんだから、まったく救いようがない。

 
 まあそういうふうに宗教に対してはアレルギーがあるんだけど、何千年も前からいわゆる愛を説いていたということに驚きますなぁ。やっぱ性善説が正しいのかな。やっぱり究極は完全なる永遠だと思うんだけど、そんなものは文学の中にしかないよね。「でも永遠を信じる!」、そこに信仰があるんじゃねえかとぼくは思うな。そこに辿り着いたのならさぞかし幸せだろうと思うよ。

 こないだね、北海道の歴史に関する本を読んでたら「○○多」という苗字が出てきて、読み方は母の旧姓である「○田」と同じで、おやおやこれはと前のめりになった。これはどこの家でも言われていることだと思うんだけど「ウチの祖先は名家だった」とか、話を膨らませて言いやがるし、でももしかしたらと淡く脆いチープな王侯意識に囚われることってあるでしょ?
 で、ネットで「○○多」を調べたら戦国大名で、キャッチフレーズが「下克上の生涯!」とあって「うぉぉぉっ! じぃちゃーん!」と興奮したんだけど、結局は八丈島に流刑になったと知って、すぐにブラウザを閉じたね。すぐに、閉じた。閉じた、すぐに。
 で、やっぱりもう一度立ち上げたんだけど、八丈島には「○田」という苗字が多いと知って「うぉぉぉーっ! じぃちゃんの性欲パネェ!」と思ったね。
 ぼくはまだまだ甘い。はやく悟りたい。いや、金ねえしとっとと死にたいです。
 
 たとえ〜どんなにぃ〜♪じゃない方の山本譲司著『累犯障害者』を読む。
累犯障害者
 奇しくも北海道出身なんだけど、管直人の秘書で、給与流用事件で実刑を受けて約一年半の服役体験記なんだけど、いままでの刑務所本とは明らかに毛色が違う。
 ぼくは見沢知廉が好きで、『囚人狂時代』は周りの人にも勧めてるんだけど、印象深かった話は〈クマ〉の話だったんだよね。
 このクマも、奇しくも北海道出身なんだけど、どんな罪を犯したのかというと、何度も下着を盗みに行って、そのうちエスカレートしてその家に押し入って強姦しちゃうんだな。後日もう一度行ったら当然警察がいることはわかりそうなものだけど、クマはテンパちゃって、行く手を阻む警察を刺殺、懲役18年だって。「バカだね〜」じゃなくて、これは明らかに知的障がい者の沙汰なんだよね。『累犯障害者』はそういった犯罪者・刑務所の実情を告発した本なんです。多くは語るまい。というか本を引っ張り出すのがめんどくせえ。
 あと、個人的にはろうあ者にまつわる手話についての記述が目から鱗だったな。ぼくは途轍もない勘違いをしていた。ハンマーでドタマをブッ叩かれたな。この本は読んだ方がいいぜ。
 え? めんどくせえ? YouTubeにもあるよ、チラッとだけど。張っとくよ。でも本の方がいいぜ。
 1/2⇒ http://jp.youtube.com/watch?v=yc6q7adox3Y
 2/2⇒ http://jp.youtube.com/watch?v=RgGMJb-iCBY
 
 あー金ねえなぁっつってたらお空は秋晴れでね、おうチャリでどっか行くかーとか言ってガレージに篭もって磨いたり油差したりしてさ。これちょっと言っておきたいね。何の自転車でもいいんだけど、油は差そうぜ。メンテルーブっちゅー万能ケミカルがあるからさ、これ一本で色んなところを潤滑できるので(まんこ以外)、あなたの自転車に差してあげて下さい。チェーンがキィーキィーいってる自転車見るといたたまれなくなる。できればブラシで汚れをこそぎ落としてから差してね。ギターの接点復活剤と一緒よ。百均のブラシでいいからさ。頼むよ、ほんと。自転車を泣かさないで!
 ヒューッ! ピカピカだぜー! なんつってたらY司から「パソコンおかしくなったーたすけてー」と女々しい電話が来たので、こりゃ丁度いいなってことで自転車で地元へ向かう。
 そしたらもうカオス、超カオス。ひき逃げやら密漁やらのコスモ群。時間の流れが違うので、あっという間に朝が来る。

 
 Yちゃんの店が今月一杯で閉店だと聞いて、T英と出向いて呑みあげる。Yちゃんの良いところは臆面がないところで、「俺はモテたいっ!」と言い切る。その台詞を聞いて、ちょっと嫌な気持ちになるのは、ぼくも同じだからだと気づいてから、この店が面白くなった。
 考えてみれば、ぼくの今までの行いを抽出してみると「モテたいっ!」という結晶が出来上がる。これはぼくが独身だからではなくて、既婚者だったとしてもモテたいんである。しかもそれは異性に限定しない。犬猫、なんなら植物にだってモテたい。モテてモテてモテすぎて、もしモテの体現が“こちょばし”なら、泡を噴いて白目を剥くくらい、モテたい。
「俺は興味ねえ!」とか、それは嘘だ。あるいは、満たされている(それは極少数だ)。
 モテたい――これは真理だと思う。というか、世界はそれで成り立っているとすら思う。そういう自分を認めた後は、結構すがすがしいものだ。
 
 あースッキリした。カルマが溜まってたからね。ありがとうございました。