ごはんがおいしいです

 
 ぼくの中では三日くらいなのに、もう一週間経ったのかと。
 今月更新が少ないのは、遊びすぎでそのせいでカネがなくなって本ばかり読んでいるからか。
 十年くらい前は足繁く図書館に通っていたんだけど、最近はネットの普及によって本の検索や購入が容易になったので、借りるよりも買っちまった方がいいなと買いまくっていたんだけど、もう置くところがないし、なんだかんだで500冊以上はあると思うんだけど、それらがちっとも頭の中に入っていないという事実に愕然としてしまい、図書館を利用してみることにした。
 噂によるとネットでの検索と予約が可能とのことなので、パスワードを発行してもらい、さっそく検索してみる。
 気になったCDや本はとりあえずAmazonのカートにブチ込んでおくんだけど、いま見たら3500品も溜まっていて驚いた。
 その中から20冊くらいを抜粋して図書館のサイトを検索してみると、奇抜な物も含めほぼ100%在庫があって驚いた。敬愛している下川耿史氏の本は、絶版を含むすべてがあった。なんというか、国家のちからを感じたね。著作権がおよばない無法地帯なのね。
 そんなわけで久し振りに図書館へ出向いて疑問に思ったんだけど、本屋の立ち読みならわかるんだけど、図書館のソファに座って本を読んでる人ってなんなの? どうせタダなんだから借りて家で読めば? 疲れない? え? ホームレス? 嫁と喧嘩中? ああ、そうですか。
 図書館へいくと「ああ、税金って大切なんだな」と実感できるよね。まんざらじゃねえなと。ぼくが金欠な理由は税金の支払いだし。
 あとね、傍線とか落書きはやめなさいよ。とても気になる。誤字にチェックとか。買えよ。久し振りに「本に棲んでいる小さい虫」を見つけた。なにを食べて生きながらえているのか。行間か。
 前から欲しかった吉本隆明さんの〈アフリカ的段階〉を借りてみる。ほぼ日で取り上げられることによって知った人も多いと思うんだけど、この人は本物だなあと思う。「この人と同時代に生きていてよかった」と思える数少ない人です。
 で、「本当のことを言っているなあ」と思うのは、元々が詩人だったからかもしれない。谷川さんの詩も「これは真実のオムニバスだぜえ」と思うのは、本当のことって相当に普遍性があるということで、いわば芸術がもつ普遍性にかなり近いと思うし、それは古代から続いているということをこの本は書いている。まあ、宗教前夜だよね。インディアンやアイヌについても書かれているんだけど、ちょっとグッときたぜ。
 で、これだけ面白いとやっぱり買いたくなっちゃうんだよなー。ってことで今度買おっと。
 そういえば、ほぼ日で吉本さんの講演が聴けるよ。しゃべりがグダグダでよくわかりませんでしたけど!
 
 この連休、といってもぼくは仕事だったんだけど、練馬(プッ)のGと千葉(プゲラ)のSくんが帰省するということだったんだけど、カネがないので丁重にお断りしていた。
 よく行くお店は2軒とも月曜が定休日なので、「どうやらSくんが途方に暮れているらしい」との噂を聞きつけて、十数年ぶりにキャッシングをする。すっかりやりかたを忘れていて手こずる。パカッと開いて現金が出てくる様を見て、ニヤけてしまう。なんというハイテクだろうか。
 居酒屋、ライブ、居酒屋、バー、3時散会。
 翌日、あまった一万円を口座に戻しておくという小心っぷり。金利はいくらなんですか……怖いです。
 
 姉から電話。ただでさえ声が大きいのに、今回は更にでかい。
「審査通ったのー! キャーッ!」
 どうやら住宅ローンが通ったらしい。サブプライムの件で手こずっていたんだけど、リーマンの破綻によって損失を受けた銀行が、今度は客を抱えたくなったのか。なんというツンデレだろうか。
「あんたの部屋もあるからさっさと来なさーい!」
 冗談じゃねえ。誰があんなド田舎に……地熱パネェし。独りになれないなら死んだほうがマシだ。それでも「屋根裏部屋は空けておいてくれ」と言っておく。そういや、保険はア○コじゃねえよな? いや、言っても無駄かもしれない。あ、太陽生命だったかな。まあいいか。なるようになるさ。
 
 ということで、次の札幌競馬でお金を増やそうと思う(やめておけ)。