眠たくなってきた

 
 ド深夜、ガッシャーン!という衝撃音で目を覚ます。仰向けのまま天井を見つめて「たぶん次男のアイツだな。」と呟いて、眠りに落ちる。
 翌朝、台所へ行くと、やはりヤツが転がっていた。鉄製のフライパンである。
 かつてはテフロンを使っていたんだけど、鶏肉をソテーしているときに油が飛び散って火傷をして以来、鉄しか使わないようになった。小、中、中華鍋と三つあって、それらを台所のタイルに吊してるんだけど、あれなんていうのかな、フックの裏側に飴状の接着剤が付いていて、それをライターで炙るようなやつ。耐重量5kgなんて書いてあるけど、あれは嘘で、せいぜい2kgであることを、ぼくは何度も証明している。
 だがもういい加減やり方を変えなければならない。残る手はコンクリートビスで穴をあけることくらいか。いや、吊さずに戸棚にしまえばいいだけの話か。でもそれが面倒だから吊してるわけだが。
 ちなみに、もう何年間も使っている小さいやつはおそろしく使い易くて、絶対に焦げない。特にオムレツなんかは絶妙な仕上がりだ。
 仕方ない、ですですオムレツを伝授しよう。
・卵二つ
・塩胡椒
・あれば生クリーム。なければ牛乳。それもなければ何も入れない。苦し紛れにコーヒーフレッシュ等は絶対に入れないこと(※後述)。
・バター
・長葱みじんぎり(大量)
・醤油
・粉チーズ(多め)

 バター以外をボウルで混ぜる。強火でフライパンを温めてて、サラダ油(なくてもいい)をひいて、バターを投入してすぐに卵を流し込み、フライパンを揺らしながら親の仇ののように混ぜまくる。あとは練習してくれい!(いい加減)
 コーヒーフレッシュについては、物申しておかなければならない。あれには牛乳などは一切入っておらず、中身はサラダ油と添加剤のみで出来てる(故に日持ちする)。ミルクっぽい匂いは香料の仕業で、成分表に書いてある「乳化剤」とはミルク的な意味ではまったくなく、水と油をまぜる添加剤の名称である。
 たとえば、斉藤コーヒーやハイチコーヒーなどの(ローカル)質の良い珈琲豆を買って淹れたとして、そこにス○ャータを入れるということは、サラダ油を入れたも同然である。これは粉状のク○ープも同じだ。
 純喫茶のブラックコーヒーに油が浮いていればクレームがくるだろうけど、淹れ直したコーヒーにスジャー○を入れても同じことなんである。
 このように、便利なものには必ず裏がある。それを知りながら使うことと、知らずにやってしまうことには雲泥の差があるだろう。ちなみにぼくはクレマトップを使っています(使ってんじゃねーか)。いや、いいんだ。ぼくなんかどうでもいいんだ。

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

 まあ、子供がいる人は必読でしょうね。
 
 なに書こうとしてたんだったか。まあいいか。さて、メシ作るか。今夜は豚の生姜焼きです。