丑日記

 
 お久しぶりです。北海モリッシーです。こんなに長いあいだ更新しなかったのは、初めてかもしれません。いや、あったかもしれません。このままやめてしまうのはとても簡単なことだと思いました。そして携帯電話を解約してしまえばひとりぽっちにだってなれると思いました。やはり人生というものは記憶の産物なのでしょうか。過去はいつから過去になるのでしょうか。
 忙しくて更新できなかった、というのは嘘というか、どちらかといえば忙しい時ほどなし崩し的に更新してきたのですが、確かに忙しくはあったのですが、それは仕事ではなく遊びで忙しいという、なんというか黄色い忙しさで御座いました。
 この十日あまりを思い出してみます。
 
 某日、残業。帰宅後にアサリとシメジのスパ。うまし。丑三つ時に就寝。
 
 某日、またもや残業。帰宅後、十九丁ほど歩き『Hれる屋』へ。鶏、豚、レバー、ソーメンチャンプルー等々。既に突き出しからイチイチうまし。まじ穴場。近所に住んでいる店主との別れ言葉は「ゴミステーションで逢いましょう」。丑三つ時に就寝。
 
 某日、お休み。起き抜けの昼食は『H日葵』のラーメン。晩飯はたしか豚のしょうが焼き、豆腐の味噌汁。贋物のメイプルシロップを買って、ホットケーキも焼いたような気がする。丑三つ時に就寝。
 
 某日、またもやお休み。朝起きて二度寝。お昼はホットサンド。タマゴサラダに余ったパセリを入れてみる。クランキーのキャラメルラテがやたらとうまし。ホワイトチョコが好きだ。罪悪感が薄まるから。晩ご飯は秋刀魚二尾となにか味噌汁。ワタは取り除く派。肛門に包丁を刺して、延髄だけを切り落とし、チュルッと引くと見事に引き抜ける。鱗は取る必要がない。水揚げの時点でお互いの体を擦り合わせて、すでに消滅してる。食べられるために生まれてきた、バナナみたいな魚さ! ちなみに一尾四十円也。丑三つ時に就寝。
 
  某日、晩ご飯は鮭と、茄子とピーマンの味噌煮、味噌汁で、具はニラと卵だったか。丑三つ時に就寝。
 
 某日、終業は早く、シエスタ。晩ご飯はドライカレーとサラダ、トマトスープ。若干ニンニクを焦がしてしまう。最低。丑三つ時に就寝。
 
 某日、晩ご飯は回鍋肉だったか。股座を痛めて、ラグタイムギターのおさらい。丑三つ時に就寝。リアルな夢を視る。設定は高校生で、カワサキのダートトラッカーに跨って女の子を迎えに行くという、なんの変哲もない夢の話は、ほんとうにツマラナイ。変哲があると、もっとツマラナイんだけど。
 
 某日、晩ご飯は竜田揚げ。絶妙な火の通り方に、我ながら感嘆する。余熱である――鶏肉は余熱が重要だ。丑三つ時に就寝。
 
 某日、ネオ酒場『Wルツ』へ。油そばゴーヤチャンプルー、マグロの漬け等々。うまし。主催ライブのフライヤーを頂戴する。

 みなさん来て下さいネ!
 二件目は『Nースキッチンへ』。T英から大いに弄ばれる。スイッチが切れたのか、ジーンズを穿いたまま丑三つ時に就寝。
 
 某日、お休み。起き抜けの昼飯は『Tの虎』のラーメン。白醤油、やたらとうまし。小ライスサービス、脂肪を溜め込む。晩ご飯はトンカツとポークチャップというワンコイン的な目に云ぅ。丑三つ時に就寝。
 
 本日、晩ご飯は焼きうどん。たぶん、丑三つ時に就寝するだろう。