だってNude Discoですから

 
 トランクスのゴムが伸びきってブチルゴム化、ですこです。
 わたくし、数年前まで自分でパンツを買った事がなかったんですね。だれかかれかがパンツをくれたので買う必要がなくって、それら全てがトランクスでして、そのトランクスをはき続けて穴が空く程のインターバルが空きますと、さすがに自分で買わにゃなりませんので、今まではパンツには執着がなくて川の流れのように何の違和感もなく履いていましたが、いざ自分で買うとなると、トランクスを履く必然性が全く無い事に気づいたのです。トランクスは夏の上着である、とすら思えます。
 例えば、真夏の日に宅配便が訪れて、トランクスで応対してもなんとかやり過ごせるが、ブリーフだとそうはいかない。ブリーフの上にトランクスを履く事で丸く収まるだろうから、トランクスは下着ではなく、短パンである。トランクスの上にジーンズを履くという行為は、餃子を肉まんで包むようなモノであり、肉まんの醍醐味はパカッと割って露呈する肉片や肉汁なのに、ジーンズを脱いで更にトランクスがそこに在るというのは、肩入れしても違和感がある。
 女性が意外とブリーフを好む所以もそこにあるのだろうと思えてならない。僕が思うに、男が思うよりも女は「早よ出さんかい!」と思っているはずです。ましてやジーンズを脱いで、トランクスをずり降ろし、真性包茎だったのなら「おのれいつまで脱ぐんじゃーい!」となりましょう。
 さらけ出すのには勇気が要るが、晒した後に受け入れられる事の歓びはなにものにも代え難い。この快感を享受する為には肉体を伴った恋愛が一番手っ取り早い。だが、いつしか飽きて他の人にも晒したくなり、浮気したり風俗に行ったりする。だから僕はたまに思う――ストリーキングってカッコイイな――って。
 だって、ジャンヌ・ダルクみたいでイイじゃない。