著作拳

 
 挑戦状ですこです。
上のキャラ知ってます?「たけしの挑戦状」ってゲームのメインキャラなんです。本当に不可解なゲームだった。こういった画像をどうやって載せてるのかと言えば『エミュレーター』という、ファミコンをPC上でシュミレートしたアプリがありまして、カセットは『ロム』と言うファイルになっていて、PC上でファミコンが出来ると云う超スグレモノのスクリーンショット画像を加工して載せているんですね。ちなみにエミュレーターは合法ですけどロムは違法らしいですのでお気を付け下さい。ファミコンだけじゃなくてスーファミその他も多数存在します。『mame』と呼ばれるゲーセンのエミュレーターも在りますので、幼き日に金がなくて他人のプレイを窃視していた中年諸君にとっては泪もんです。戦場の狼やマイティ・ボンジャックを好きなだけプレイできるんだ!嗚呼! ファイル交換が席巻する前までは、コツコツとダイヤル回線で海外のサイトから落としていたんですが、いまは簡単かつ大量に手に入る時代となりました。凄いなぁ。

 P2Pによる音楽ファイル交換の横行によりCDの売り上げが下がる、という理屈は眉唾でありまして、他に楽しみが増えただけの事かと思います。いままでCDを買ってきた人が、ゲームやDVDにお金を遣い始めたと考えるのがベーターでしょう。コピーをさせない為にCCCDを作ったりしましたが、MP3プレイヤーの需要によって失敗に終わりましたし、そんな事も予見できなかった悪名高きエイベックスを始めとするレコード会社はうんこだと思います。わたしも以前はWinMX 2.6の子鯖で、またこのヴァージョンはマニアが沢山おりまして、裸のラリーズやばちかぶりやタコなどの現在廃盤になっている日本インディーズ、有志によるレコード起こしの貴重な音源を聴く事に躍起になっていた時期もありましたが、いまはもうやっていません。試聴という名目で色々と落としましたが、やっぱりちゃんとした才能にはちゃんとお金を払わなければならない、と思い直した次第であります。でも「ちょっとくらいいいじゃん」とは思います。大体わたくしCDを800枚くらい持ってるんです。普通800枚も持ってないでしょ? そんだけ音楽業界に貢献しているんだから、ちょっとくれーいいじゃない、と思うおれは図々しいのか。例えば、ド派手なスパンコールの衣装を纏った人が、クラフトショップの店先に置いてあるスパンコールの一粒を、汗ばんだ人差し指の粘着力でもって失敬したっていいじゃない。いやよくない。スパンコール窃盗罪、いや粘着罪。
 それに近年のJASRACのヤリ口が気に入らない。こないだ新聞で読んだんですが、辺鄙な土地でジャズ喫茶を営んでいる老人が居て、年金で暮らせるしもう隠居したいと考えていたが、何ヶ月か一度に訪れる常連さんの願いで渋々と細々とやっていたんです。来客は月に数人、売り上げは多くとも数万円でしょう。レコード針はおろかレコードも買えない値段です。そんなある日、JASRACの人間が訪れて今までの分300万を請求しに来たんです。店主はいままで自分でレコードを買い、そのレコードを聴いた客も感化され同じレコードを買ったに違いありません。つまり店主は音楽を広めていたのです。情報量が少ない大昔なら尚更の事で、ジャズ喫茶の影響力は大きかったはずです。なんなんですか、その300万て。逆にあげて欲しいくらいです。著作権を守るのは確かに大事なことですが、最近のJASRACはやり過ぎじゃないの? ipodに課金するとか言ってますけど、百歩譲ってもwavからmp3に変換すると音質はグンと落ちますし、レコードからテープに録音するのと理屈は同じですからその辺をどう説明するのか、今後の動向に注目です。
 JASRACの主な仕事は「著作権信託契約」、つまり権利保護の委託ですから、これからは制作者自身が著作権を容易に管理できる時代になるでしょうし、そうあるべきです。ネットの普及によって、宣伝、販売網は確立されている訳ですから残るは著作権の保護であります。そうして自らで管理する事によってJASRACの搾取がなくなり、より安く提供可能となりましょう。インディーズアーティストが自身のサイトで音楽ファイルを販売する時代は既に訪れております。「CDを買ったけどipodに落としたのでもうCDは要りません」と売り払う人のなんと多いことか! それならいっそハナっからmp3をダイレクトにネットで買えばいいんです。いやもうなるね、すぐにそうなる。
 つーか日記が長いな。それも無駄に。もっかい出しとこ。