四枚目は大抵白紙

 
 シャワーを口にガァーッと入れるのが好きな風呂上がりですこです。
 今日は久し振りの残業でした。普通、残業て当たり前にしますよね。でも週休二日とかでしょ。あたしゃ先月は27日も働いとる訳ですから、その上残業となるとね、体がもちませんです。いや、体はもつけど精神が保ちませんです。
 でもどうしてみんな残業するんですかね? 繁忙期は仕方ないとしても、就業時間内で全てこなせるように工夫すればいいんじゃないですかね。詰めていけば絶対に可能なのにそれをしないのは、残業に或る種の美学(ケッ!)を見出しているからなのではないかと思うんです。実のない典型例は『家族につまはじきにされている上司が家へ帰りたくないので会社に居残り、それに付き合わされる部下たち』となりましょう。その場合、オフィスの光熱費とペイできるのかは甚だ疑問です。
 わたしは以前、内勤の仕事をしておりましたが就業時間を過ぎると社長が「早く帰れ。電気代がかかる」と言っていたのを憶えています。私は「いい社長だなァ」と思うと同時に「この会社、よほど苦しいのかしら?」とも思いました。結論は両方でしたけれども。
 これだけパソコンが普及して作業が効率化しても残業は相も変わらず在るって事は、人間てバカなのかも知れません。人間て、不平は耐え難いが、公平の下での苦境には相当な耐性がありますので、そこを上手に使えば人間は恐ろしく素晴らしい働きをするのだと思います。女子バレー部なんかそうですね。最近ならばブラスバンドでしょうか。士気を上げる為にシゴキは有効ですが、それも公平にシゴかねば効果は逆行するでしょう。公平な環境の下では、例え烈しいノルマを与えようとも人間は勝手に伸びてゆくと思います。また、そうしないと真の負けん気は生まれず、どころかスパイが発現するでしょう。どんなに歳を重ねようが我々は不公平には至極敏感なのです(近頃の公務員叩きを見よ!)。
 そういった人間のサガに着目し、公平を敷きつつ苦境を与えるのが、優れた指導者の条件であります。現在の自民党は一見一枚岩に見えますが、そのほとんどが二枚舌ですし、ほぼ全員が三枚目であります。こんな下劣な軍団が生まれた所以は、長が幼いからであります。
 …なーんか爺臭ぇ日記だなァ!