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 食パン一斤 VS テンピュール枕、寝ながら食べられる食パンの勝ち! こと耳なしです一です。
 普段はアマゾン等でしか買わないんですが、先日、しっさし振りに本屋に行きました。コーチャンフォーと云う、ミスドも共存している巨大書店であります。ミスドという辺りがぷんと新興宗教のにほひが漂いますが、そういう話はやめておこう。恐らくソレ関連の本は決して在庫は切らさな…いや、やめておこう。殺される、シナモンクルーラーにされちまう。本当は本を買った後にドーナツも買って帰りたいんですけど、独りでドーナツとか食べるともの凄く淋しくなるのでやめておこう。ココロにポッカリと穴が空いてゴールデンチョコレートみたいにささくれ立ってしまうからやめておこう。
 このように、いちいちドーナツを引き合いに出すくらい、わたしはドーナツが好きなんです。できうるならば往年のプレスリーのように四六時中かっ喰らって、エンゼルフレンチを天使の輪にして、ポン・デ・リングは数珠代わりにして成仏したいくらいです(どんだけ好きやねん)。
 以前、週に一度ドーナツを食べていましたがそれは、大麻を吸っている時に訪れるマンチーズ(異常な食欲の意)の為でした。大麻と甘い菓子、それもスポンジ系の組み合わせは何物にも代え難いほどの魅力を発揮するのであります。わたしが買っていた売人は捕まってしまったので、今やもう手に入りにくくなってしまいました。
大麻に常習性はない」というのは私が身をもって証明している訳で、無きゃ無いで別に構わないのです。以前は「どちらかといえばあった方が良い」でしたが、最近は「無い方が良い」と思えます。何故なら捕まってしまうからです。身近な人が捕まると、捕まった際に失われるモノの多さがリアルに伝わるんですね。たかが大麻で前科がつくなんてバカバカしいじゃないですか。
 大麻の正当性については今までに語り尽くしたので割愛しますが、おさらいとして「覚醒剤取締法」と「麻薬取締法」と「大麻取締法」はそれぞれ独立しているって事は、意外と知られていないのではないでしょうか。挙げた中で広義なのは『麻薬』だけでして、他の二つはソレしか取り締まれません。ですからよく大麻と麻薬を混同する人がいますが、全く別のモノであるという事だけでもご理解頂けると幸いで御座います。
 わたしが思うに、近い将来ほんの少しだけ大麻規制は緩和されると見ています。それも、大麻解放派が謳う“医学的見解”からではなく、“完全な嗜好品”として認められる日はそう遠くないと思われます。但し、安くはないでしょう。なぜなら目的は税収だからです。酒、煙草etc、お上はいつだってヒトのタノシミにはタンマリと課税するのですから。
 さて、話が逸れましたが、というか逸らしたんですが、今回は筒井康隆の「笑うな」と、中上健次の「枯木灘」を購入しました。筒井康隆の本はあまり読んだ事はないのですが、読まなくとも氏が異様な才能の持ち主だという事は遠くからビンビン伝わるので読むのが楽しみです。まだちらっとしか読んでいませんが、おそらくこの本はショートショートらしからぬショートショート的な内容かと思われます。のっけから妻が警官に強姦される話が飛び出してくる辺り、やっぱり変態だもの(みつを)。
 中上健次は初めてなんですが、興味を持ったキッカケはうんと昔に彼の直筆原稿を雑誌で目撃したからで、ギチギチに詰まった、統制はとれているが解読不可能な文字群に圧倒され「コイツは凄い人かも」と思っていました。同時に「こりゃ編集者は大変だナ」とも。ちらっとしか読んでいませんが、物量がハンパじゃない。こりゃ読了まで時間がかかりそうだうーんうーん。ほんで面白いのが、例えば歴史物なんかだと分かり易いように最後に地図が載ってますね? でもこの本は家系図が載ってるんですよね。いち家系も一つの歴史なんでしょうかね。