詰め込んだ夢はわたしと共に蒸発する

nudedisco2005-11-14

 
 ボストン・テリアよりもフレンチ・ブルドッグの方が好きなですこです。でも違いはよく判りません。
 見覚えのない所から郵便物が届いていたので開けてみると、ジョージア懸賞の残念賞「ミニ・ボストンバッグ」でした。本当に残念な代物であります。このサイズのバッグに何を入れろと? せいぜいタバコか生理用品、もしくは電動こけしとか電動こけしとか電動こけしくらいしか入らないと思います。もし欲しい人がおりましたらあげます。わたしの家の真下で「タン! タン!」と舌打ちをして呼び出して頂ければ、わたしは極めて無愛想に窓からミニ・ボストンバッグを放り投げてみせましょう。手にした暁にはどうぞ有意義に使ってやって下さい。銀行強盗なんかに使うと宜しいかと思います。例えば――
 
強盗「手を挙げろ!」
行員「キャーッ!」
強盗「このミニバッグに詰めるだけ札束入れろ!」
行員「ヒィーッ!」
強盗「さっさとしやがれ!」
行員「スピー」
強盗「寝るな寝るな!」
行員「こけし入ってますが?」
強盗「いやん。ラップでそっと包み直せ!」
行員「ハイッ!」
強盗「オラオラ早くしろ!」
《ウ〜ッウ〜ッウ〜ッ》
強盗「ヤバい! サツが来やがったか!」
行員「いえ、スイッチ入れただけですが?」
 
――となりましょう(なんねーよ)。
 
 こないだ、北海道は苫小牧で郵便局強盗がありましたが、わたしは必ず捕まると思っていました。無血で営利を達成した事は評価に値しますが、いかんせん場所が悪い。銀行強盗の鉄則は「管轄をまたぐべし」でありますから、北海道のように道警と云う巨大な組織が席巻している地域は圧倒的に不利なのであります。県警同士が不仲の地域を狙うのが鉄則でありますし、交番との距離や不在の時間帯、銀行の客層など、入念な下調べを行わずして銀行強盗のようなダイナミックな犯罪の成功は決して有り得ないのであります。
 近年、銀行強盗で最も印象的だったのは1979年に起きた「三菱銀行北畠支店・人質籠城事件」ではないでしょうか。わたしはリアルタイムではないが、何故かアフロヘアとチロルハットは憶えています。犯人である梅川昭美(あきよしと読む)の人物像や事件の詳細は、幻冬舎アウトロー文庫「破滅―梅川昭美の三十年」に詳しいので、興味のある方はどうぞ。彼が如何に矮小な人間で稚拙が故にこのような大事件を起こしたかがよく解ると思います。大犯罪をおかす資格がない典型例であります。大犯罪者=大賢人なんです。その域に達するまでには膨大な時間と労力が必要不可欠ですから、真面目に働くのが一番近道だと言えましょう。
 真面目に働きましょう、希代の大犯罪者が現れるまでは。