自力のススメ
納豆に砂糖をかけてやたらとネバネバさせている人を見ると、こいつはバカでエロい、と決めつけてしまうムッツリですこです。
※今日の日記は画像が多いです。
バンドメンバーであるKのノートPCが壊れたとかで、新しいPCを買ったらしい。BTOで高スペックらしいが、訊けば20万たぁちょいと高すぎやしないかい? とは、手放しで喜んでいるKに対して言えなかった。
もう一人のメンバーであるMは、えらく低スペックのPCしか持っていなく、しかも嫁と共用である。嫁はアニオタで、常に2ちゃんをチェックしており、MがPCを触ることはほとんどない。
そこでわたしはKに提案したんである。
「Kよ、なあKよ。その壊れたPCをMに格安で売ってはどうか? Mは元来器用で勤勉であり、古きシーケンサーも直ちに使いこなすインテリである。そのKがPCを手にすれば、我がバンドはクラフトワークを超えるぞよ?」
「それは名案じゃ。でも起動しないんであるよ」
「ならば直せばいいのだ! 今度持ってくるべし!」
そういった経緯で受け持つ事となり、先ほどビックカメラに行ってきて2.5インチHDDと、ついでにユニクロの部屋着フリースを買ってきたんである(ウォームビズである)。すんごい渋滞であった。徒歩で行けばよかった。
これがそのPCである。
Pen!!!の600MHzでMem192MBだが、まだまだぜんぜん使える。驚いた事にBIOSが日本語だ! さすが富士通!
起動すると「カコンカコン」とリズミックに鳴るのでHDDの故障に間違いない。
ノートをいぢるのは初めてだが、まずはおもむろに開けてみる。
FDDの下におもむろにHDDがあった。デスクトップと違って、ケーブルはペラペラである。二画面のゲームウォッチを想い出す。その線をわざと切ってみた幼き日の自分が蘇った。
精密ドライバー(100均製)でバラす。
ステー(?)は、マウンタの薄いゴムを圧縮する事によって固定されている。なんて原始的な構造なんだろう。
これが新しく買ったHDDである。
遮光されたアルミにシリカゲルと、バルク故の簡素な梱包である。最低限の梱包が示すこれはつまり『HDDは湿気にめちゃんこ弱い』ことを意味している。
このノートPCが壊れた理由はおそらく、北国故の結露が起因したと思われる。
新しいHDDをマウントする。
ステーをかます。
意外とキツい。
裏蓋を閉める。
作業終了。ほんの数十分である。
CDからブートする。ここがミソである。本来このPCのOSはMEだが、9x系はクソなので2000でブートする。
付属のリカバリーCDを使う必要はない。親切な事にメーカー製は、CDを入れて起動すれば勝手にブートするようにBIOSでちゃんと優先順位を設定してくれてある。
OSの設定画面だ。
異音はない。100%直ったといって良い。
面倒なのでパーテーションは区切らない。そのままフォーマット。
市販のフロッピーと同じように、HDDもフォーマットしてやる。
フォーマットは長く、異様に静かである。
初心者はこの“しじま”に耐えきれずリセットを押したりするが、ここはじっと待つべし。今回は40GBだったが、それでも30分かかる。酒でも呑もう。
起動である。
ちょっと嬉しい。息子が帰ってきた時のお母さんて、こんな気持ち?
デスクトップ画面。
解像度も正常。
デバイスマネージャーを確認する。
元来MEのPCに2000を入れた所為か、はてなマークがある。
だがうろたえる事はない。後でネット経由で2000用のドライバを探せばいいのである。ドライバとは、自分で探すものなんである。
欠片とは、自分で探すモノなんである(うぜーよお前)。
最悪の場合、リカバリーCDでOSをインストールした後に2000を上書きすればいい。
だが、ドライバは必ず見つかる。兎に角、MEは使うべからず、である。
このように、パソコンはいとも簡単に直るのであります。無償でも!
メーカーに依頼すればウン万円ですが、自力でやればスナック原価であります。浮いた金でニューボトルです。
ノートの場合は放熱が難しく、中一のブリーフ内のいんきんたむしさながらでありますから、高スペックになればなるほど、モーター系はイカレテきます。
中でもHDDは常に回転している訳ですから、最も壊れやすいパーツと言ってもよいでしょう。
つまり、HDDは単なる消耗品ですから、今日の日記を参考にみなさんもチャレンジしてみてください。
シャーペンの芯を替える事と全く一緒です。
バックアップは紙が最善なところも。