モノクロの鶏肉はTrue Color

 
 夕刻、ブランコに乗っているOLの背中をそっと押してあげたい、背後霊ですこです。
 
 はてなの日記をカテゴリー分けをして整理しようと思いたち、単にその日のURLをカテゴリー別に記せばよいかと思いきや、過去の全ての日記に見出しを付けなければならいと知って一気に萎えました。どうなんですか、このシステムってば。すんごい面倒くさいんですけど。はてなって微妙ですね…cssがよ、むしろ邪魔くさい。
 
 土曜日はヒロ吉さんと一緒に地元の友人夫婦宅へお邪魔しました。
 大雪だったので車で行こうかどうか迷いましたが、行きがけに秘伝の唐揚げをお土産に買っていきたかったので、実家へ泊まる事にして車で行く事にしました。
 その秘伝の唐揚げは、ケンタッキーに一本勝ちできるであろうくらい美味しいのですが、四人前を頼むと「唐揚げは一人前しか出せません」とのたまいやがるのでカチンときました。
 わたしは大雪の中を、友人に唐揚げを食べさせるべく遠くまでやってきた。それなのになんだ! もったいぶってんじゃないよ! マジでアタマくるゼ…作り置きの炭火焼きは大量にあるクセによぅ…チキショウ! チキンショウ!(これは余計だな)
 
 ヒロ吉さんは20時に来ると言っていたのに、30分過ぎても来る気配がないので携帯に「早く来なさい」とメールをすると、どうやらわたしの迎えを待っていたようでした。
 現れたヒロ吉さんは、極寒の豪雪の中、シーパン&ジャージ姿で小脇に碁盤と碁石を抱えているという、完全なるキチガイでありました。目が合った人に「一局どお?」と声を掛けそうな感じです。
 囲碁をやるのは初めてで、ヒロ吉さんに色々とご指導を頂きましたがサッパリ解りませんでした。
 ヒロ吉さんが「ここはこうする事で陣地が広くなる」とか熱心に教えてくれてはいるのですが、友人の嫁のマシンガン無駄口に挟まれてアタマん中が イ゙ーッ! となり、今やなにも憶えておりません。この イ゙ーッ! という感覚は、ヒロ吉なら解ってくれると信じています。
 どうしたら彼女に、物事の仕組みや成り立ちや、なんというか本当の事と申しましょうか、「わかったフリはよくない」という事や、知識と知性は別物だとか、そういったことを知ってもらう為には、いったいどうしたらよいのでしょうか。
 長く、険しい道のりであります。
 
「パソコンが急に繋がらなくなったので診てくれ」と言われたのですが、友人のPCはマックで、ウィンドウズとは用語から違うのでサッパリ解りませんでした。ですからわたしはウィンドウズに買い換える事を勧めました。別にマックが悪いと言ってる訳じゃなくて、ウィンドウズなら力になれる、ただそれだけの理由です。
 ヒロ吉に「PC買い換えるならあげればいいしょ?」と北海道弁で諭すと、心優しき太チンのヒロ吉さんの瞳は奥深くで神々しく輝いており、わたしは「こりゃ、あげるつもりだナ」と確信いたしました。
 プレゼントに囲碁セットを買い、高スペックのノートPCをもタダであげるというこの男気! ギターを買ったばかりなのにもかかわらずです! なんたる江戸っ子ぶり、現代の張飛、平成のエピキュロス、勝新ここに甦る、であります! ちんちんだけではなく、腹も太いのですよみなさん!
  そうなれば、新しいデスクトップを安く作る為にわたしが協力すればいい。友情って面倒くさいのねん。
 
 2時間ほど囲碁をやったお陰ですっかり酔いも醒めたので、実家には泊まらず車で家へ帰りました。明け方の除雪後だったので非常に走り易かったです。除雪作業員の皆様、ありがとうございます。
 帰宅後、冷蔵庫を開けるとビールがあったので、呑みながら囲碁のやりかたをネットで探しましたが、それよりもヒロ吉のPCを安く作る方がわたしには向いているので、色々と調べているうちに朝になりました。
 
 寝入りばなのぼんやりとした夢は、やはり白黒でした。