ライヴ映像は、当人にとっては酷な場合が多い

 
 昨日の日記のコメント欄に、なぜ「やりたい!」と書かないのか不思議なですこです。
 嘘でも偽名でもいいから「やりたい!」と書けよ、読者たちよ。コール&レスポンスをしなさいよ。そんな勘の悪いコを、わたしの勘ピューターは弾き出しますよ! いいのですか!(意味がわかんねーよ)
 
 最近は音楽DVDを立て続けに買っているのである。
 
 先日買った「THE OLD GREY WHISTLE TEST」とは、アメリカで言えばエドサリバンショーやSNLみたいな、英BBCのテレビ番組からライヴ映像を抜粋したDVDで、Vol.3まであるみたいだが、おれはVol.1しか興味がなかった。
 全部で28組のミュージシャンが出演していて、とにかく面子がやたら豪華で、他に類を見ない素晴らしいオムニバスである。
 特に良かったのは、Alice Cooper、The Wailers、Captain BeefheartTom Waits、だった。これだけを見ても雑多な組み合わせである事がわかるだろう。70sのロックが好きならば“買い”ですよ。ちなみにお値段3千円ちょい。ライヴのみなので国内版である必要は皆無だが、輸入盤は見あたらない。たっぷり190分。
 
 NRBQの「ON IN A MILLION」、89年のライヴ映像。NRBQは日本では知名度が低いかもしれないが、英米での評価は高い。英国にパブ・ロックがあるように、米国にもバー・バンドがある。彼らはその最高峰に位置する、未だ現役バリバリのライヴ・バンドである。
 ベーシストがビル・ワイマンの後釜に誘われてそれを蹴った、と書けば彼らの凄さが解るだろうか。
「You're So Beautiful」と「Crazy Like a Fox」が特に良かった。全部で9曲、物足りない。お値段2千円、Q好き以外が買ってもあまり感動はないと思われ。
 
 NEIL YOUNG「IN BERLIN」、格安だった韓国版を買ってしまう。5.1chしか選べないので2chスピーカーだと音がグズグズだったのが無念。しかしCinnamon Girlのリフは素晴らしい。
 ニール・ヤングは不思議な人で、もの凄くかっこよく見える時もあれば、もの凄くダサく見える時もある。レベッカのノッコもそうだったっけ。
 
 Clarence"GATEMOUTH"Brown、84年ニューオリンズでのライヴ映像。胡散臭い国内版でお値段なんと980円! いやん!
 高校生の時からゲイトマウスは好きなのだが、動画を見たのは初めて。
 特異な指弾きで演奏するというのは知っていたが、まさかここまでヘンなピッキングだとは思わなかった。しかも全曲カポを使っている。アルバート・コリンズ然り、テキサス系にはこういった特異なギタリストが多い。
 ギターはトレードマークであるGibson Firebirdのノンリヴァースで、ミニハム2基&ロング・ヴァイブローラーが搭載されたモノだ。アームの部分はとっぱらってある。ちなみに鈴木茂も同様のギターを使っていたっけ。
 最近のGibsonもLes Paulばっかりに力を入れないで、ノンリバでミニハム2基&マエストロ・ヴィブラート搭載のFirebiedを作れよ、それもカスタムカラーで! おれは買うぞ!
 
 WEEN「Live In Chicago」、格安だった中国版を買ってしまう。
 WEENは、わたしが新譜を心待ちにしている数少ない現役のミュージシャンである。WEENとThe High Llamasさえいれば、わたしは幸せなんである。
 基本的にVoとGtのユニットなのでやはりライヴだと弱かった。特にコーラスが省かれていたのが残念だった。しかも予想以上におっさんだった。
 落胆と同時に勇気を得たということは、わたしもおっさんなのだろう。
 
 もう欲しい音楽DVDがなくなってしまった。