立ったまま眠っているフラミンゴは植物だ
木って凄い、ですこです。
木って凄くないですか? 水だけで果物が実るんですよ。ホウレン草はそれ自体が食べ物ですが、木は何度も食べ物を実らせる事ができるのですよ?
しかも枯れたって死なないんですよ? まじヤバい。木は激ヤバだ。まじヤバいわ(お前もな)。
そういえば昨夜はローリング・ストーンズの札幌公演だったのですが、わたしは行きませんでした。十数年前に東京ドームまで観に行ったので、もうお腹いっぱいなのです。遠く離れた米粒大の大物アーティストを観ても、あまり楽しくはないのです。
そんな事よりも、去年末に来札したMedeski,Martin&Woodのライヴに行けなかった事をとても悔やんでいます。12/28って、そりゃないぜ。
なぜか千葉にいる友人が「ストーンズの札幌公演に行くから、時間が合えば会いましょう」とのことで、「東京ドームの方がちけーだろ!」とは言わなかったのは、彼女が札幌にいるからです。
本当は今夜に会う予定でしたが彼女に別れ話を切り出されたらしく、おしゃかとなりました。この二人はもう何年間も、いつも別れ話をしているのです。
彼はわたしの友人の中でも、最も不運な男であります。
父が倒れ両親は離婚し、その父を看病するべく本州へ飛び、海外へ留学していた妹は病で亡くなり、悲しみにくれている時に今度は自身が脳内出血でぶっ倒れ生死を彷徨い、最後の藁である彼女にいつも別れ話を聞かされる…。
もしこれ以上の不運があるとすれば、彼女に捨てられてしまう事でしょう。
そんな彼を第一級の下ネタで励ましてあげたかったのですが、明日帰るので叶わぬ事となりました。
地元を離れた友人が帰郷して、酒を呑みながらみんな口を揃えて言うのは「こんなバカな話はあっちでは絶対に出来ない」という吐露でありますから、会えなかったのは残念でなりません。クンニの時にケツから韮が出た女の話をしてあげたっかのに、縦繊維の話をしたかったのに。
たんぽぽの種のように、男は遠い土地に根を生やして花を咲かせるのでしょう。
わたしはたまに思うのです。精子が龍角散みたいに粉状だったらいいのにな、って。
風が強い日におもてで射精をすれば、風に乗ってどこかで花が咲くかもしれないから。
波打ち際でそうすれば、海を渡れなくとも海に帰す事は出来るから。
花粉症が涕泣する季節です。花粉は言ってみりゃ植物の精子ですから、我々は常に見知らぬモノの精子をごっくんぷりぃずしているのです。嗚呼、これ以上のイタズラがありましょうか。
植物になって、わたしはわたしを撒き散らしてみたい。