かと言って、頭蓋骨が透明だったのなら、それはそれで恥ずかしいけれど

 
 トランクスからボクサーブリーフに転向しつつあるですこです。
 不思議な事に、己の体型がボクサーとは掛け離れていけばいくほど、ボクサーブリーフを好み始めるこのパラッドクス、失われた筋肉へ贈る追憶のバラッド。いや、レクイエムか。
 
 何者かがこのブログを探し当て、ログを一気読みしているようだ。
 その者とは我が親友、K藤"ギャランドゥ"S一郎に違いない。どうだね深夜2時のS一郎よ、ギクッとしただろう? おれはもっとギクッ! としたけれど。 
 友人に読まれると、ちとやりにくい。それは多少なりとも事実を脚色している事がバレてしまうからだ。しかしながら、ある程度虚構を織り混ぜないと読み物として成立しないのもまた事実であり、事象をそのまま綴るよりも、書いていて楽しいのである。
 
 ブログ歴通算6年目の助言として、これからブログなるものを始めようとしている諸君に贈るアドバイスは、自分のブログは「会社の同僚に教えるべからず!」である。親兄弟なんてのは論外だ。
 子供の成長期やお料理ブログなどは例外だと思えても、いつしかネタ切れが訪れて心の裡を打ち明けたくなるだろう。それもうんとドス黒いヤツを。
 主婦の場合は家庭内のストレスが大半で、夫に知れてしまったブログに書く訳もいかず、昼間の2ちゃんねるは荒れてくる。
 男の場合、ストレスの大半は職場によるものだから、上司はもちろん同僚にも教えてはいけない。彼らにバレてしまう事を恐れて他愛もない仕事の話や、でっち上げた苦労話のオンパレードになってしまうだろう。
 誰しも凡人のちんまいサクセス・ストーリーなんかには興味はなく、苦悩やその所以やその詳細な吐露に興味があり、共感を覚えるのだ。
 それらを想うがままに綴れなくなってしまうと、今度は虚威や虚栄が顔を出してくるだろう。そうなるともう誰も見向きもしないし、ブログをやる意味するら無い事に気づき始める。
 ならばいっそ、こっそりと虚実を書いてしまえばいい。おれはそう思うな。
 ただ、なんでブログなんかやってるの? と訊かれたのなら、おれはよくわからないと答えるしかない。でも読書量はバカみたいに増えて、少しだけ思慮深くなったかな。かといって、それが何の役に立ったのか? と訊かれれば、やっぱりよくわからない。
 一つ言えることは、テレビを見るよりも、書く方が面白いってこと、その程度。誰に言ってるの? って、ぼく自身に決まってるじゃないか。野暮だなぁ。