ヤフオク道場

 
 以前はずーっと、「ヤオフク」だと思っていたですこです。高級なデパートをイメージしておりました。開店時に整列した従業員たちが「ようこそ! ヤオフクデパートへ!」とか。
 
 自転車関連で散財月間だったので、ヤフオク売りモード突入。
 特に使わない機材等を売り捌く。高く売るための努力って結構面倒臭いのだ。
 
・写真は綺麗に撮るべし
 
 画素数よりも光量が重要で、フラッシュは御法度。1000円程度のライトでも買って当てるのがよい。
 被写界深度を理解すれば、安いカメラでも意外と良い写真が撮れる。ド接写には百均の虫眼鏡をあてがう。ソフトフォーカスにはストッキングが有効だ。
 オプションなしだと600×450にリサイズされてしまうので、大きな写真は外部からimgを張る。それをしない場合の枚数限度は三枚だが(外部を含むと7枚だったような気がする)、一枚当たりの容量制限は500KBなので600×900や1350など“縦長にしてコマ割りで複数載せる”のが手っ取り早い。そうすればデフォルトの制限でも九枚載せられる。その際、各画像の余白は一文字ぶんで、背景は白が望ましい。
 一枚を四分割する際には4pxほど隙間を空けたい。マウスではなく矢印キーで各2pxづつ、慎重かつ均等に。背景色はお好みで。
 YAHOO!フォトなどの外部ページに飛ばすのは、よほど高価な品物に限るべきで、極力出品ページのみで完結されたし。
 
・文章は読み易く
 
 流暢にうんちくを垂れよ、という事ではない。「蘊蓄を垂れるなら改行ぐらいしろ!」という事である。
 一億総ブログがもたらした弊害か、<BR>すら知らない人が非常に多い。長い説明などは読みにくくて仕方がない。最低限<BR>と<B>は覚えておきたい。それだけでも視覚効果は絶大なのだ。
 その品物の良さを強調する場合は文体を駆使してするべきであって、短所こそむしろ太字で強調しておきたい。そうする事で相手にささやかな釘を刺し、できるだけクレームを回避するのが狙いだ。なにかクレームが来たら、こう一蹴できる――
「だからあそこは太字にしたじゃないですか!」
 ここぞ太字のリッチテキストメールで。フォルテシモで。
 
・発送について
 
 主要局で24時間持ち込みできるゆうパックがよい。極力早く発送する事でトラブルやクレームを回避できるし、なにより相手も嬉しいはず。ぼくが落札者なら嬉しいな。
 宅急便ならヤマトが安全っぽい。普通サイズを安く送るなら佐川。これが意外と知られていないんだけど、でっかい荷物は西濃運輸がびっくりするくらい格段に安い。
 ちなみにぼくはゆうパックとヤマトしか利用しない。前者は安価なモノを早く発送するため、後者は高価なモノを営業所まで持ち込むため(たくさん営業所がある)。
 ぼかぁね、コンビニで宅急便の荷物を送ったことは一度もないよ。だってコンビニのレジ裏に伝票の付いたギターがあったら、ひくじゃない。ギターが可哀想じゃない。
 発送後には、追跡用の伝票番号を伝える。一発で飛べるURLも明記しておく。着払いなら送料も併せて伝えておく。釣りをなく用意しておく事で、運送屋さんも助かるだろう。汗かいて配達している彼らが、ちんまい財布から釣りを取り出す様は見ていて辛い。
 
 
 このように、ちょっとした気配りで世界は潤滑に回るんである。にじみ出たほんの少しの汗によって。
 それをしないが為に世界は錆びて軋むんである。こぼれ落ちた涙によって。それも欠伸由来の。