『命を削った重みでハングオン(タンデムで)』バリバリ伝説ボクシング版

 
 夜道でOLにクリンチ、ですこです。ふくらはぎがポッコリした人は変質者に狙われやすいらしいので、心当たりのある方はスケバン・ロング・スカート(寝押したヤツ)を履いて身を守りつつ、警察に職務質問を受けて下さい。で、こう言うんです――「何の因果かマッ(ry
 
 今朝、テレビをつけると亀田父が映っていて、8:40頃から討論が始まった。で、やくみつるが凧糸か何かを、亀田父に「お土産じゃ」と投げつけて、「これで亀ぇ縛っとけぇ」とのたまった辺りで、出勤時間に。
 実に緊迫していた。今日ばかりは、わざと寝坊をしてやろうかと思った。でも大人なのでちゃんと出勤した。
「帰宅後にはYouTubeにうぷされて祭りになっているであろう」と、予想通りだった。
 早くからマスコミ慣れしている亀田父は、手練だった。滑舌も良く、声の通りも実に素晴らしく、関西弁特有のリフレインも効いていた。無論、理論派ではないが、それらを負かす迫力と一枚岩の哲学でもって難攻不落であった事は、一目瞭然だった。
 最高にガラは悪いし、あんなモンを朝の生放送で流すのはどうかと思うが、ヤフーのアンケート結果通りの94%の敵と戦い、息子を守る為に亀田父は出演したのではないか。
 ぼくは、なんでもかんでもゴリ押しで突っぱねる亀田父を見て、卵を守る野生の親を連想した。素敵じゃないか、素直にそう感じたのだった。
 もちろん、くだんの判定には疑問が残るが、我々が訴えるべきはWBAおよびボクシング業界にしがみついて口に糊している輩であって、亀田家を責めるのはお門違いかも知れない。あの親子鷹の上空では、舌なめずりをしたハゲ鷹どもが今か今かと旋回しているのは明らかなんだから。
 そういう風に考える事もできますよね。
 
 で、ガッツはやっぱりバカだった。ディベートには全く不向きの石松だった。今日までガッツを持て囃した人は、きっと後悔しているし、ガッツは決して期待を裏切らないのだ。ガッツがボクシング界を余所に表立って批判できるのは「バラエティで喰っていける」からだ、という事を皆も再確認しただろう。
 やくみつるは、ヘタレだった。彼は漫画家らしいが、そのほとんどは風刺漫画なんだろう。本来、風刺というモノはマスメディアには現れない。命懸けでヒトラーを風刺したベルリン・ダダのジョン・ハートフィールドと、単なる粗探しのやくみつるとを比較すれば、その差は一目瞭然である。なにより自らを漫画家と、『家』が付く職業ならば、一度くらいは世間の粗を芸術へ昇華させてみよ。
 
 ボクシングというのは、非常に危険なスポーツだ。
 総合格闘技の様な薄いブローブだと出血も失神もしやすくレフリーが止めてくれるが、なまじ厚いグローブだと傍目じゃ判りにくいぶんダメージも蓄積するし、キックボクシングと比べてもラウンドの長さは数倍だし、なによりボクシングはほとんどコメカミや顎を狙うのでアタマにきやすいのだ。
 例えば、ボクシングだと「パンチドランカー」は存在するが、キックの世界ではドランカーはあまり聞かない(その昔のチャンプア・ゲッソンリットのような悲劇もあるが)。
 12Rをフルで戦えるようにたっぷり練習して、試合の合間にたっぷりパンチをもらうんである。それを何度も何度もやらねばならない。チャンプに成ってもダ!

 亀田親父が何度も言っていた「命懸けの世界なんや!」との怒号は、真摯であった。
 
 命を懸けている者を、何に懸けるでもない者がこぞって批判するのは、ちょっとオカシイ現象かも知れません。
 そうそう。
 ぼくは万年東一の大ファンなんです。
 つーか、ぼくがオカシイのかな?