乳首のゆくえ

 
 トークン、ですこです。JNBから中国の武器が届きました。
 
 こないだ久し振りにネットで残高見たら結構貯まってんのよね。いや、二桁ですよ。「こりゃあ引っ越し資金差し引いてもカウチソファを揃えられるぜ」と思っていたら税金等の督促状が来ましてね。ご丁寧に名刺まで入ってやんの。携帯番号までもが! ええ、じらしていたんです。ほしたら、支払いが二桁ですよ。どーゆーことよ。ぼくが血と汗と韮を出しながら、苦虫を噛み潰しつつ泣きながら働いてやっとの思いで得た雀の泪ほどの報酬を、お上はまるでショートケーキのふちのビニールでも剥がすような気軽さでもって、ぼくから奪い去ってゆくんだ。持っていくのはケーキの方さ! ぼくはビニールを舐めて生きているんだ! 結構美味しいよ! ケーキを食べる前ならね! 「魔女の乳首みたいに冷てぇ」と言ったのはサリンジャーだったか。じゃあぼくはさながら、取れかけた乳首さ! これ以上吸われたら取れちまうんだ! 地面にコロンと落ちて、雨上がりのアスファルトの鈍色したオイルにタップリ漬かって、ブリヂストンとナイキに踏まれて、蟻に噛まれて怪訝されカラスに無視されて、日曜早朝の奉仕活動をしている天○教の信者たちにつままれてゴミ袋に捨てられ、生ゴミたちに代わる代わる愛撫され、ヤニ臭いフィルターとごぼうの端にディープキスをされ、腐った種なし葡萄と歯形の付いた魚肉ソーセージの端っこに求愛されて、喧嘩はやめてあたしのために、気分は河合奈保子で、おっぱいプリンの夢を見るんだ! 必死で抱きついたプリンはマスタードだったさ! 涙も出ねぇよ。こんなにたくさん京極町の美味しい水を飲んでるってのに涙が出ないって、どれだけ哀しい事かわかるかい? なあ兄弟? ヘイブラザー!
 
 今夜は一日中、ボブ・ディランを聴くのさ。15枚組さ。