手直しつつ垂れ流すべし

 
 詐欺にも遭った事だし、ちょっとしみったれてブルースでも弾いて、録音でもしてUPしようとマイクを立てて弾いてみたが、ぜんっぜんアコギが弾けなくなっててショックだった。3時間ほど弾き倒したんだが、3時間じゃ戻らなかったですこです。
 3時間どころか3日以上掛かりそう。
 
 ギターソロと『ソロギター』って違うんだな。前者はバックの演奏がある事を前提としてっから結構簡単なんだ。
 だがソロギターはむつかしい。ギター1本でベース、コード、メロディを全部やらなくちゃならないから頭も指も大忙しだ。全てを賄ってるから休符がないし、ひたすら弾き続けるのみ。
 凄いなぁ、村治佳織って。美人だし。いっぱつヤリたいよ。いや2発。ギター教えてくんないかなー、全裸で。クラシックギターでもエレクトしちゃうゾ。
 押尾コータローも凄いけど、あまり好きじゃないな。あーいうのって海外のギタリストにたくさん居るし、名前は忘れちゃったけどギターを二本使ってジャズをやる人の映像を見たな。
 コード用のギターは抱えていて、メロディ用のギターはスタンドに固定されている。同時に二本弾くわけだがらカッティングやピッキングはできないので、すべてハンマリングで演るんだよな。確かに凄いけど、あそこまで行っちゃうと曲芸、雑伎の領域なんだよな。超絶早弾きギタリストを《指スポーツ家》と呼んだ山本精一に清き一票。
 努力のみで到達できる事柄には心を打つ力がないんだよな。なんつーか、電話で話しながら無意識の裡にボールペンで紙にグリグリ落書きしてたらいつの間にかいびつな土偶が描かれていたとか、そういうの。テクニックは必要最小限で構わないし、というのは、衝動みたいなものが一番重要という意味で、努力を否定するわけじゃない。でも努力だけじゃダメってこと。そう思わない? え? 思わない? ふーん、あっそ!
 悲しい宿命かな、ソロギターはその構造上、芸術性が希薄になっちまうんだ。「よくぞギター一本で」という風に言われる。ピアノならそんな事は言われないのに。
 
 
 遅ればせながら下妻物語を最近観たんだが、内容も良かったが音楽も良かった。気になる曲があったので早速サントラを聴いてみた。どうやら菅野よう子という超売れっ子作曲家が手がけているらしく、数十回繰り返し聴いた。菅野氏以外の曲もいくつかあるが、ほとんどは彼女が創った音楽のようだった。
 ぼくが気になっていた曲はAlan Breyというカナダ人の曲で、当初はアメリカのシンガーソングライターだと踏んでいたんだが、調べてみれば彼もまた映画やCM音楽を手がける音楽家らしい。
 音楽的にはあまり感銘を受けなかったんだけど、ジャンルを超えた総合力のバカ高さには感動した。結構R&Rっぽい曲も入ってるんだが、ちゃんとしているというか、解ってるなぁと思った。それを、たった数秒しか使われない映画の為の録りおろしで創ってるのがすげぇなぁ。シングルカットとは真逆の発想だよ。ほとんどの日本の音楽は腐ってるけど、映画音楽の潔さはいいなぁ。
 なんか『タイムマシンにおねがい』も入ってた。カエラじゃないやつ。ミカバンド再々結成とか、そういううんこみたいな事はやめて欲しい。なによりミカバンドってそんに良くないぜ。つーか加藤和彦がニールヤングモデルのレスポール持ってたな……なんでやねん。彼は確か日本で最初にエレキのアンプを持ち込んだんだよな。ボンボンだからできた。で、それを見たキヨシローがエレキに転向したんだっけ。
 そんな事よりも裸のラリーズの公式盤をリリースをしろ。オリジナル盤が2万円ってどういうことよ。それはそれでいいけどさ。
 
 
 と、たまには口語で書いてみる。むしろ疲れたわ。