大掃除は年始に限る

 
 今夜は独り常夜鍋、ですこです。美味しいよ。
 
 無性にココイチのカレーが食べたくなったので、ちんちんを洗って出向く(なんでやねん)。フライドチキンカレーに茄子をトッピング。これで750円って、なかなか安いと思うぞ。もうラーメンに700円とか、バカバカしくなるな。
 無性に本屋に行きたくなったので、巨大書店コーチャンフォーへ行く。キリンジコーネリアスの新譜が目当てだったが、後者の新譜は在庫がなかった。ほらね、せっかく来たのに、だからネットで買いたくなるんだよなァ、とDVDコーナーを徘徊していると、今まで高価だったので躊躇していたT.REX『Born To Boogie』の国内盤DVDがなんと2990円! 奪うように即買い。
 
 ボーン・トゥ・ブギー~スペシャル・エディション
 
 映画としてはハナクソだけど(監督はリンゴ・スター)、ライブシーンはマジ必見。マーク・ボランは想像以上にアグレッジヴで爽やかな“アイドル”だったんだなぁ、と再確認。ティーンネイジャーの頬が真っ赤っか。でもギター、下手くそだなー。アイドルだからいいけど。
 
 本のコーナーを徘徊していると、以前から気になっていた本を発見。

ウェブ人間論
ウェブ人間論
posted with amazlet on 07.01.03
梅田 望夫 平野 啓一郎
新潮社
売り上げランキング: 64
 
 大仰なタイトルだが、中身は対談だったので一気読み。話の中に、書籍の電子化の話題があったが、この本こそ電子書籍で読みたかった。こういう類の本って、ほとんど再読しませんからね。読み終わったらだれかにあげちゃうし。
 ちなみに、ぼくが今までで読んだ対談集で最も面白いと思ったのは『深沢七郎の滅亡対談』ですね。残念ながら絶版ですが、ネットで探せば適価で買えます。
 その他、美術書とノンフィクションを買って帰宅し、ムフムフしながらDVDを観ていると、無性に大掃除がしたくなった。
 寝具のカバー類をすべてひっぺがして交換し、毛布も抱えてコインランドリーへ向かう。コインランドリーは、かつて一度だけジーンズを縮める為に利用しただけで、以来ずっと行った事がなく、勝手がわからない。
 説明を読めば、洗濯機は相当な大容量で、持ってきた全てが一息に洗えるようだ。しかも洗剤要らずときたもんだ。素晴らしいじゃないか! 残り時間が三十分強と出たので、一旦家へ帰って大掃除。掃除機の後に雑巾がけという徹底ぶり。冷蔵庫の中もフキフキ、ちんちんもフキフキ(そっちのお掃除もか)。
 再度コインランドリーへ向かい、今度は乾燥機へ投入する。なんだろうかこの感覚、みるみる内に綺麗になっていっているであろうこの作業が、わたしは、とても愉しい。
 10分じゃ生乾きだったので、大きい方に移動してもう20分追加。待っている間に店内を徘徊していると片隅に『連絡ノート』なるモノを発見。ラブホテルにあるようなヤツで、客の感想や苦情が書かれていて、その下には店主のレスポンスがある。
「久し振りに来ました!」
「ご利用ありがとう御座います。 店主」というのもあれば、
「乾燥機が汚いです!」
「大変申し訳御座いません。 店主」という苦情もある。
 中でも不思議だったのは、同一人物の書き込みで
「今日も掃除をしておきました」
「お手数おかけします。 店主」という遣り取りで、さらには
「モップがあればもっと良いと思います」
「早速ご用意致しました。 店主」という遣り取りだった。
 見れば、店内にはあからさまに掃除用具がある。恐らくは、洗濯を待っている間に誰かがボランティアで店内の掃除をしているのだろうと思われた。
 不思議な空間だ。古き良きの名残がこんな所にまだあったとは、少々驚いた。
 そうこうしている内に、乾燥が終わる。出来上がりの匂いを嗅いでみると、ドライクリーニングと同じような石油っぽい匂いがした。ぼくは柔軟剤フェチで、醤油が切れても塩で我慢して買い出しには出掛けないが、柔軟剤が切れた場合はスーパーへ走るくらいだ。
 いつもの残り香がないのはいささか心の残りだったが、嗅いでいるうちに石油も悪くない、と思い始めた。完全に菌をやっつけた匂いだ、と思えなくもない。「でも石油も大元は動物の死骸なんだよなァ」と考えていると、頭の中が痒くなってきたので止めた。
 帰宅して洗濯物を畳んでいると、ホットカーペットが目に付いた――こいつも洗ってみよう――という事で再度出発。
 綺麗になったゾー! コインランドリーにハマりそうな三が日、むしろおれが入ってみたい。もちろんフルチンで。