曲解の産物

 
 きぬさやに飽きたですこです。もう見たくもない。
 
 YouTubeなどでは改造マリオの動画が沢山あって、愉しく拝見している。極悪な仕様になっていて、プレイヤーは発狂寸前だろう。
 ちなみに改造マリオの原点は、おそらく「オールナイトニッポン版」のスーパーマリオで、1986年当時のパーソナリティー達がキャラクターとなって出演している物だと思われる。
 
 もっと面白い改造マリオを見つけ出すべくニコニコ動画を貪っていると、見つけちゃったね、『VIPマリオ』なるトンデモナイ代物を。
 
 VIPマリオ攻略wikihttp://mario.ellize.com/
 
 幾つかバージョンがあって数字が大きいほど新しく難易度も高いようで、「AA版」には2ちゃんのキャラが出演している。当然、AA版が面白い。
 ビギナーズガイドを読めば解るが、プレイする為には幾つかの過程を踏まねばならなく、中でも重要かつ面倒なのは違法とされているR○Mファイルの入手だろう。米国版のSuper Mario WorldのR○Mイメージが必要なのだが、“米国版”なので米国に落ちている。拡張子の『.smc』を追加してググればすぐに見つかるだろう。任天堂の拠点である日本とは違って、海外にはR○Mイメージが大量に落ちている。
 
 ちなみに任天堂花札や碁盤のみならず、手本引きの札まで作っている会社だ。社名の由来に「任侠」を見出すか、「運を天に任せる」と解釈するか……まあどちらも似たようなもか。とにかく『超和風』な会社なのだ。それが今や、凄いね。好きだよ、任天堂
 
 さてこのVIPマリオ、めちゃくちゃに難しい! 一面クリアするのに三十回はやり直した。大体ぼくはオリジナルのマリオワールドもやった事がないので、まずはオリジナルから始める事にした。スピンジャンプというテクニックがあったのか、ヨッシーは敵じゃなかったのかetc.。
 しかしゲームパッドの調子が悪い。前に飲み物を(たぶん酒)こぼしてしまったらしく、一番使用頻度が高いジャンプボタンがひっついて、連打が出来ない。だから水中で泳げないのである。
 仕方がないので、バラしてボタンを洗い、乾かしてみた。まだどうもひっつくので、今度は中性洗剤で洗ってみた。なんとか直ったようだ。
 
 関係ないけど、北海道にはゴキブリがほとんどいないので「ゴキブリは中性洗剤で死ぬ」という本州の人たちの話を眉唾に思っていたが、どうやら本当らしい。けれど、古代から生き延びているあの強靱な生命力が、中性洗剤ごときに殺られるとは、やっぱり信じがたい。
 そこでぼくは仮説を思いついた。たぶんゴキブリは死んでいなくて、“動けなくなった”だけである。あの厳つい黒光りした体を、そのまんま頑丈な重機に置き換えてみたらどうか。
 重機の可動部にはグリスが塗られており、それによって滑らかな動作が可能となる。
 ゴキブリも同じなのではないか。彼らの節々には、関節を動かすための油脂を含んだ体液が覆っているのではないか。そのグリスが“油汚れを落とす”中性洗剤によって除去され、彼らの関節は徐々に軋み始めて、動けなくなる、と。
 こうなると、少しでも油分を含んだ殺虫剤はあまり効果はなく、例えばマジックリンのように強力な油脂除去剤の方が効果はあるのではないか。
 進化の発想と拮抗する為には、あらゆる方向からアプローチしなければならない。神経にダメージを与えて殺すのではなく、金縛りを掛けた上で物理的に倒すのだ。動けないゴキブリなど、もはやゴキブリではない。ちょっとしたムール貝である。ブローチである。
 噴射力もあり且つ油に強いと云えば、オーバイや自転車に使う『パーツクリーナー』はどうか。ゴキブリに悩んでいる諸君、試してみてくれ!
 動きが速ければ速いほど潤滑油の役割は大きい。奴らのグリスを除去して、動けなくなったところに、キスをしよう(なんでやねん)。
 この仮説は、おそらくほとんどの昆虫に有効かと思われる。
 なんか怖いわ、自分の才能が、己の慧眼が。学会に発表しようかナ。
 
 さて、マリオやるかなー!
 ⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン!