そうなると、インターネット・コンテンツの評価って一体……

 
 水野晴郎の髭は自前じゃない、ですこです。これホント。ガシガシ描いてるんだよ。たぶん長い鼻の下を隠すためにやってると思う。いやマジですから。
 
 奴隷のような労働を終えて帰宅し、外した鎖を丹念にグリスアップしてやる。磨り減ってきて、下手したら外れてしまいそうだ。そろそろ買い換え時かもしれない。今度は丈夫なチタンのにして、みんなに見せびらかしてやろう。
 そば用に〈かえし〉を作って約一週間が経った。そろそろいい感じになっているだろう。合わせ出汁をとって、かえしを入れて味見をしてみる。うむ、うまい。即席かえしとはやっぱり違う。まろみが違う。愛染恭子の太腿に近い。
 せっかくだからかしわそばにしようと、鶏腿肉を入れて、お湯を沸かす。鶏からも出汁がでてきて、めちゃくちゃにうまくなってきた。そこいらのそば屋に負ける気がしない。
 そばを茹でようと冷蔵庫から取り出すと、かえしの熟成を待っている間に、生めんがドロドロに腐っていた。
 苦肉の策でおじやにでもしようと思ったが、あいにく生米しかない。
 仕方ないので刻み葱をのせて汁だけでいただいた。こころの奥まで沁み渡った。
 次回からはうどんの乾麺にしよう。アイム・ルーザー。
 
 久し振りにWOWOWエキサイトマッチを視聴する。ラファエル・マルケス VS イスラエル・バスケスだった。兄のマヌエル同様、マルケスの腕は異様に長い。そのくせ接近戦を好む“ファイター”だ。結果は挑戦者バスケスの逆転TKO勝ち、名勝負だった。メキシコ人同士の試合は本当に面白い。ボディブローがエグイ!
 
 宅配レンタルで借りたDVDを視聴する。まずはJohn Scofieldのライブを二枚観る。一枚はオルガンを交えたトリオだった。ジミー・スミスのCDクレジットを読んで疑問だったんだが、やはりオルガンはベースを兼ねているようだ。デジタルのハモンドじゃなくて、ごっついハモンドオルガンでは、やはり足で忙しなくベースを弾いている。両手もバリバリ鍵盤を叩いている。まじで超人だ。オルガニストのギャラは、一番高く設定するべきだと思う。
 ジョンスコは、最近のぼくのアイドルだ。ぼくなんかが言うのはおこがましいが、非常に優れたギタリストだと思う。一度フュージョンに走った人はどんどんと洗練された方へ向かって、どんどんツマラナクなっていくんだけど、ジョンスコは歳をとってから“また戻ってきた”珍しい人だと思う。齢五十六にしてブリブリにファンキーだ。しかも彼のそれには、時代性がある。
 ぼくは、ジャズの本質は逸脱だと思うんだけど、ジョンスコはちゃんと逸脱している。“年寄り”にジャズを演ることはできないのかもしれない。
 YouTubeパット・マルティーノと競演している映像を見れば、彼がいかに変態ギタリストであるかがわかるだろう。
 あと大切なことは、ブルースフィーリングが在ることだ。ぼくはエグ味がないとだめみたい。
 
 映画〈ゲルマニウムの夜〉を鑑賞する。
 広田レオナが出演していた。懐かしい。久し振りに見た。ぼく、この人すきなんだよな。あのだらしない口元が女優然としていて、いいな。前に映画の中で見た彼女は〈エンドレス・ワルツ〉で、恵比寿の映画館で観たんだった。途中、客が何人も退場するという、珍しい光景を目の当たりにして「ああ、これがトーキョーか」と思ったんだった。町田康はハマリ役だったなぁ。
ゲルマニウムの夜〉もアングラ臭がプンプンする映像だった。比較的、原作に忠実な映画だと思えたし、原作を未読の人には理解しがたい映画だろうと思えた。それって、映画が三流ってことなのかしら?
 面白かったのは、DISCASでもレビューがあるんだけど、そこではことごとく酷評されていて、Amazonでは好評という差違だった。
 やっぱり、レンタルでなんとなく観るのと、お金出して購入するとのでは評価が変わるのかな、と思った。
 これはぼくの勝手な意見なんだけど、レンタルで済ましている人はレビューなんか書いちゃだめだと思うなぁ。凹まない程度のお金しか遣っていない人に、痛くも痒くもない後悔しかしない人には、その商品を語る資格はないと思うんだけど。とんかつ定食を我慢して、映画を観るかDVDを買うような人じゃないとだめだと思うな。
 
 さて、次はウディ・アレン〈ギター弾きの恋〉を鑑賞しよう。
 あたしゃ批評なんかしませんよ。常に誉めまくりですわよ!