普通の日記

 
 安倍ちゃんが可哀想、ですこです。
 この御時世に「美しい国づくり」などと、すっ惚けたことをぬかしやがったぼっちゃんが本気で凹んでから初めて、「ああ、言い過ぎたかなぁ」と反省する、義務教育時代から変わっていない大衆の行動と心理って、非道いなぁ。考えてみると、国民のほとんどに嫌われるってことは相当なダメージを負ってるはずですよ。コンビニ行けねえよ。喫煙者でも禁煙席に座るしかねえよ。酒の自販がマブダチさ。
 まあでも、ぼっちゃんだからこうなったんだけど。ゲームだな、やっぱり世界は幻想だ。
 
 深夜二時、〈ギター弾きの恋〉を観終える。ジャンゴ・ラインハルトの自伝映画かと思いきや、エメット・レイというジャンゴ狂の架空の人物が主人公だった。この、アル中で奇行が目立つギターの天才の振る舞いが、こないだ顔に傷を作っていたおじさんとよく似ていて、声を出して笑ってしまった。
 主演はショーン・ペンだった。映画オンチのぼくでも彼の名前くらいは知っている(他のキャストは誰一人として知らない)。いい顔だと思う。不思議だ。人種が違うのに、なぜ“イイ顔”には普遍性があるのだろう。同じように“イヤな顔”にも普遍性がある。これは美醜ではない。それが役者ってことなんだろうか。
 内容は極めてベタだった。たぶんアメリカでは、この笑いは日本でいうところの時代劇、あるいは笑点なんだろうと思えた。それにしても、ヒロインが唖者である必要があったのだろうか。
 この監督は、悪い人だと思う。人が悪い、と言い換えてもいいけれど。
 当たり前かも知れないが、動画なのにやたらとピントがいい。ブリバリ出てる。どんだけ良いカメラ使ってるんだか。時代背景を演出するためなんだろうか、黄色いホワイトバランスも良かった。あと、みんな煙草をプカプカ吸っていて、羨ましかった。マリワナの廻し呑みはもっと羨ましかった。
 これから嫌煙に拍車が掛かり、数十年後にこの映画を観るかも知れない未来の人たちは、喫煙者をまるで原住民を見るかのように憐れむのかもしれない。
 嗚呼、〈スモーク〉が観たい。
 マカフェリ・ギターのサウンドは退屈させなかった。アフレコのギターは誰が弾いていたのだろう。途中、マカフェリではなくフルアコの音が聞こえた。あのプレイはたぶんジョー・パスによるものだろうと思う。生音とアンプの音を混ぜたサウンドだった。
 以前にブログに書いたはずだが、HMVジャンゴ・ラインハルトの十枚組CDが千五百円ほどで買えるので、購入した方がいいと思う。ジャンゴはもちろん、ステファン・グラッペリのヴァイオリンも素晴らしい。
 
 豚バラブロックが特売だったので一キロほど買い込み、コンロをフル稼働して角煮を作る。これ、ほんとうに旨いんだってば。老酒か紹興酒を使えばもっと美味しくなるかも。冷蔵庫で日持ちするんだよ、これ。
 
 ホールトマトを二缶つかってトマソをストックし、久し振りにスパを茹でる。

 茄子、ベーコン、モッツァレラ――うん、詰め込みすぎて失敗だった。麺に塩味をつけすぎた。トマソスパは、ムズイなぁ。
 
 まずはプロに、とリハビリシューズの加工をお店に頼んでみる。貼り合わせる材料はタダみたいなものなのに技術料が高いのだろう、一足で二千五百円だった。ああいった店はそうでもしないと成り立たないんだろう、仕方がない。母が言うには耐久性は約二週間、このペースだと月に一足、新しい靴が買えちまう。
 うーん、困った。なんか閃け、ぼくの脳味噌。