笑われる人造人間
いままでショートで売れていたジョージアのエメラルドマウンテンがロング缶になった瞬間、なんか萎えた男根恐怖症ですこです。
断言しよう――缶コーヒーの価値は味じゃない、そのサイズにある。ユンケルの2Lペットボトルは、絶対に売れない。小さい方が有り難みがあるのは、賢者に石が似合うことと似ている。
爆笑問題の太田が生放送で小倉智昭を目の前にしてのヅラ発言が波紋を呼んどりますが、放送を見逃したのでニコ動で拝見しました。
いやー、笑った。部屋の中で独り、大声を出して笑ってしまった。たけしはまだまだ面白いなぁ。
笑いにはいくつか種類があると思うんですけど、99%は差別で、中でも件の笑いはかなり残酷な部類に属するでしょう。一瞬凍てついてから、ギャラリーが堪えきれなかった笑い声がこぼれてくると、もうおかしくてたまらない。なぜ一瞬のしじまが訪れたのかといえば、みんな小倉さんがカツラを被っていることを知っていたからです。
「みんな密かに知っていることをわざわざ指摘する」ことで生まれる笑い、って沢山あると思うんだけど、笑いが生まれるためには信頼関係が大切なので、それがあれば毒舌も笑いになるわけです。
たとえば、ぼくが于吉に「この極貧育ちが!」と言ったとして、于吉が「ウルセーよ、この母子家庭が!」と返して、「だっておまえんち煤(すす)だらけじゃねえか!」と言って、「お前の母ちゃんの股ぐらだって蜘蛛の巣張ってるじゃねえか!」と返してくると、笑いになるわけです(双方の親は泣きますが)。
これ、知らない人が相手だったら殺し合い勃発ですよ。やっぱりね、笑いにも愛が必要なんです。
小倉さんのブログには多数のコメントが寄せられていて、そのほとんどはハゲマシの内容かつ太田批判ですが、べつにハゲを差別してるんじゃなくて、カツラをいじっているわけなので、身体的差別には該当しなくて、どちらかといえば隠蔽工作を暴いたというべきでしょう。
これが太田じゃなくてハゲの人が「ねえ小倉さん、取っちゃいましょうよ!」と言ったのなら、笑いよりも“いい話”になってしまう。
今回の事件がなにを顕していたのかといえば「カツラはバレてますよ」ということです。小倉さんくらい露出度がある有名人ですら違和感があるのに、安いカツラを被ってる一般人が隠し通せるわけがない、という事実に早く気づくべきです。特に襟足がバレバレなんです。うなじが、食べかけの海苔弁当みたいになってるんです!
この哀しみは豊胸手術を施している女性にも言えて、完全にバレてます。仰向けになったとき、あからさまに判るので絶対にやめるべきです。
寄る年波には勝てませんし、それでいいじゃないかと思うんです。
「そのぶん人間力を鍛えましょう!」とかは、口が裂けても言えないね。なんだよ、人間力って。吹きだまりでなにが鍛えられるってんだ。
さて、ぼくも帽子を捨てることにしましょう。あと、擦り切れたビガーパンツも。