浮気、ダメ、ゼッタイ!

 
 西村知美は真性の天然っぽいけど、小倉優子は違います、ですこです。
 これは引いた。
 http://www.youtube.com/watch?v=dO5B9FSHfB4
 
 いよいよ冬将軍が訪れて参りまして、キャンタマが梅干しの種みたいになっとります。猛毒ファクトリー。なぜおにぎりに梅干しが入っているのかといえば、梅干しの酸味によって唾液の分泌を促進し、白米のでんぷん質を糖に変え易くするためですね。
 梅干しにまつわる有名な話では、三国志曹操が、飢えて渇ききった兵士たちに対して「この先には梅の木がある。それまで頑張れ」と嘘の激励をして士気を上げたという記述があります。これは非常にウィットな話で、曹操の頭の良さをよく表していますし、梅干しやレモンなど酸味の強い食べ物について書かれた文章を読むだけで、なぜか涎が出てきます。ですからみなさんも咽喉が渇いたときは『冬のきんたま』を思い描いてやり過ごして下さい。たぶん、吐き気を催すはずです。この空想で涎が出てしまった男子は、同性愛者の可能性が極めて高い。無自覚の潜在的なホモは無数におりますが、ひとつの判定方法として「一度でも男性器に欲情したことがあるか否か」が挙げられるそうです。
 
 関係ないけど、ぼくは浮気が苦手でして、映画なんかで浮気のシーンが始まるとポチっと消しちゃうんです。とはいえ、したこともされたこともあるんですけど、これはまったく身勝手な言い分なんですが、「男はいいんじゃないか」と思うんですね。こう書くと当然、女性は怒りますよ。でもですね、ぼくも女性の浮気を許すんですよ。但し、条件があって「男みたいにセックスをすること」です。それも明治生まれのバンカラ派というか、ある種のサディズムがあれば、ぼくは許せるわけです。
 具体的には、終始騎乗位は大前提として、フェラチオ禁止(手は許す)かつ顔面騎乗、四肢を縛り上げて、小便は聖水、大便は黄金と呼ばせ――ちょ、ちょっと待って下さい。ここまで書いて不安になってきました。もしかして、わたし、マゾかも(絶対そうだろ)。
 
 ここ一週間で気温がグンと下がってきたんですが、なんだか最近“なにもしたくない病”に冒されていて、自炊なんかしませんし、洗濯物は溢れ返りパンツはリバーシブルで、ストーブを引っ張り出すのも億劫で仕方がなかったんですが、さすがに今日は極寒だったので渋々灯油を買いに出掛けて、ストーブをつけました。
 去年からストーブの調子が悪かったので電源を入れるのが不安でしたが、機嫌良く点いてくれたので安心していると、「ピピ、ピピピッ!」と電子音が鳴ったので(それもちょっと歪んだ音で)ふと見ると、22度に設定したはずの電光の文字が「hi」になっていた。温度設定のボタンを押しても反応はなく、越夏したストーブはここぞとばかりにパワー全開で燃えている。おかげで我が家は、すっかり常夏です。
 
 雨宮処凛さんを知ったのは、彼女が見沢知廉の弟子であるということがキッカケだったけど、それを知らずとも「ゴスロリ政治活動家」となれば否が応でも興味がそそられるわけです。
 こないだたまたま発見したんですが、彼女は『オールニートニッポン』というネットラジオによく出演していて、そのバックナンバーを聴き入ってしまった。特に面白かったのはゲストが田口ランディの回と、塩見孝也外山恒一の回が面白かったです。後者は映像で見られるし、外山恒一の好青年っぷりが炸裂していてとても面白いので、興味のある人はどうぞ。
 
 ⇒ ALL NEET NIPPON
 
 ネット経由とはいえ肉声を聴いているうちに、“なにもしたくない病”が寛解を始めたのか、「よし! 洗濯しながら掃除しよう!」と思い立った。バリバリとやっているうちに穴だらけのジーンズに遭遇した。南国の人たちにはわかないでしょう。北の人間がジーンズの穴を気にしはじめたときは、冬の到来を意味しているのです。
 想えば、穴あきジーンズが流行り始めたのはブルーハーツの存在が大きかったように思います。それまでは継ぎ接ぎが当たり前だった時代に、「破れたままでいいじゃん」という目から鱗の価値観を、彼らは代表していたように思います。
 後のグランジブームによって古着屋は乱立し、古着から“ヴィンテージ”に昇格したジーンズは高騰の一途を辿り、ヤングたちにとっては高嶺の華でございました。価値基準は、タテオチ、アタリ、ヒゲ! なんなら匂いまでも!
 そのうちメーカーが、予めユーズド加工を施した製品の販売を始めます。最初の頃はどう見てもわざとらしい加工だったのですが、最近の製品はとても上手くエラーを再現していて、パッと見じゃ判別がつかないくらい精巧に作られています。
 そうなりますと、今度は古着が値崩れを起こすので、あのとき買えなかったやつを! と、ぼくのような中年が買いまくるわけです。
 レプリカの速度は、オリジナルよりもうんと速い周期で廻るので、穴あきジーンズを経て、いまや継ぎ接ぎジーンズが流行っているようです。だましだまし履いてきた、数年前に買ったジーンズたちも、そろそろ継ぎ接ぎの時期のようです。段々と履き心地がガーゼに似てきます。ぼくももういい歳ですしね。
 

 
 直し方にもセンスがあるので、へたな所には頼めないわけです。ドナルドダックのアップリケとか、やだ(いや、いいかも!)。ネットで検索してみると、めぼしいお店を発見した。直しかたのセンスが抜群にいいし、糸も無数にある、かなり本気のお店だ。往復の送料がネックだなぁ、と思っていると地元の会社だったので、ちょっとドーパミンが噴出した。仕上がりのサンプルとプライスリストを見ながら自分で見積もってみると、三本で二万円強だった。新品のレプリカが一本買える値段です。
 もちろん、ぼくは浮気が苦手なので、直しの予約をしました。
 いちばん寒いのは、ぼくの財布です。オヨヨ。