入学式と卒業式

 
 雨が降ったので車通勤に切り替える(もうかよ!)。
 MTBは汚れると厄介なのです。もっとも、汚れてこそMTBなのですが。
 車は汚れても構わない。というか、もう何年間も自分で洗車をしていない。2年に一度の車検の時にやってくれる。ガレージ保管だからあんまし汚れないし。
 車庫はいいですよー。自転車とかオートバイをじっくりいじれるし、タイヤも置けるし、なにより防犯になりますし。
 
 終業後になると、幌の上に雨水が溜まっている。それも運転席側に。
 だからドアをそっと開けて素早く潜り込まないと、体の重みで雨水がドッと降り落ちてきて濡れてしまう。
 エンジンを掛けて急発進し、急停車する。そうして幌に溜まった雨水を振り落とす。
 風呂上がりの犬と同じようなこの動物的な運動を、ぼくは嫌いじゃない。
 この車そろそろ手放さないとなぁ。だれか買いませんか。10万円でいいです。
 社外バンパー(これ重要)、手作業でボディーを刳り抜いて増設したスピーカー(これも重要)、結構直してるのでトラブル一切なしでございます。北国のセカンド・カーとしては最高だと思います。もってけドロボー! えーい、15万ぢゃい!(5万上がってる)
 
 車は無くても生きていけるんですが、なきゃないで不便ですわなぁ。お金がないということもあるんだけど、欲しい車が無いんですよねぇ。ローン組めば誰だって買えるわけですしね。
 旧型MINI以外で愛せそうな車が無いんですよねぇ。冬の北海道じゃ乗れないしねぇ。国産ならインプレッサかなぁ。もちWRXで。ぼくは貧乏性なんですけど、グレードがいくつかあるとしたら、その最高じゃなきゃイヤなんですよねぇ。新車の下位よりも、中古の最上位がイイんです。これって貧乏性の極致だよなぁ。あーヤダヤダ。
 
 北へ10分も歩けばよさこいナンタラというお祭りが開催されているのですが、まったく興味がありません。初開催の時には観に行きましたが、その時点でオナニー祭りであることを悟りました。
 ぼくはお祭りが好きですし、人混みはさほど嫌いじゃないです。露店があって温いビールを呑むとか、イイじゃないですかー。行きてえよ。
 でもこのよさこいナンタラは違うんですわ。公開オナフェスですわ。シニカルに言ってるんじゃなくて、本当にそうなんです。
 まぁ、どうでもいいか。
 
 DISCASからDVDが届く。予約リストには適当にブチ込んであるので、何が届くか判らない。想えば、大昔にも宅配レンタルというのがあって、それと同じ仕組みだ。
『チョコレート』という映画を観る。なぜこれをチョイスしたのかは自分でもよくわからない。
 主演の黒人女性はもの凄い美人だったが、映画としては電撃的につまらなかった。びっくりするくらい、つまらなかった。
 こんなに薄っぺらい映画を観たのは初めてかもしれない。湧き起こるすべての悲劇が、御都合主義の、みじめなハッタリにしか見えません。監督は、とても未熟な人間だと思います。
 見終わってネットでレビューを見てみると、絶賛の嵐だった。狐につままれたような気分になった。「巧みなレトリック」だと? 「行間を読め!」ですと? 嘘だろ!?
 そしてこの映画がアカデミー賞を穫ったらしいことを知って、頭がクラクラした。
 いや、もういいです。ぼくが悪いんです、ぼくの感性が鈍いのです。濃厚なセックスシーンには萌えました。それだけです、それだけの映画でした。吹き替えには感謝します。ギターが上達しました。ありがとうございます。
 そして『ポーキーズ』を予約しました。
 
やりすぎコージー』で、りあるキッズの安田くんがゲイであることをカミングアウトする映像を見て、大いに笑う。同時に、芸人の限界値を感じる。これは、自虐的な切り売りの限界を表していると思う。
エンタの神様』や『笑いの金メダル』を凝縮して作られたのが『レッドカーペット』だと思う。とても短い、インスタントなネタが披露されていて、審査員はなにも審査していないという、ほとんど正月番組だ。毎週それが行われているということで、ブームであることが証明されるし、ピークを迎えたすぐ後に、ブームは必ず去るだろう。
 一方では『すべらない話』という、所謂「楽屋トーク」が人気を博しており、それを突き詰めていくと、安田くんのような限界値に達すると思うわけです。
 白塗りではなく、素顔のピエロが演じているそれは、演技じゃないわけで。
 りあるキッズが否定されているということは、視聴者が芸を求めていないということだと思うんです。それに、芸というものを考えたとき、いつの時代も必ず過去へ向かうんです。
 つまり、今現在「芸」がないのなら、未来では芸を回想できないでしょうし、できたとしても複数の芸人が団子状になって想い出されるはずです。
 それはそれで構いませんが、今のところは劇場があることによってそこそこ喰えているみたいですが、数年後には40代の“元・芸人”が路頭に迷うでしょうし、“小さなスナック”が団子状に店を構えるはずです。
 
 芸というものを考えた場合、「スター誕生」を想い出してしまいますが、欧米では今でもその手の番組が人気を博しているようです。
 YouTubeで「America's Got Talent」か「Britain's Got Talent」で検索してみて下さい。えらいことになってます。
 ⇒Bianca Ryanを除いたとしても、Cas Haleyというスンバラシイ歌い手もいるわけです。
 

 ジャッキー・ウィルソンの曲をレゲエ調にカバーしていますが、見事な歌いっぷりですし、オリジナルを越えています。何回も聴くと解るんですが、彼はブルースマニアですなぁ。節回しや、ねっとりした余韻が、紛れもないブルースのそれです。
 エゲレスでは ⇒Connie Talbot という奇跡もあるわけで、再生回数が2千万を超えているということは、唄のチカラは国境を越えると思われます。
 あんだけ感動しておきながら、不思議なことに、挙げた二人はこれをキッカケにサイトを作ってCDを販売していますが、買う気にはなりませんなぁ。
 在野の浪人が武将になってしまうと、農民は新たなタレントを探し、頼まれてもいない荒野を自ら耕すのでしょうか。
 悲しくも、非情な性であります。
 
 人気商売って、なんだ?!