毎日むくんでいます

 
“本当に手ぶらで来た”伽藍堂と近所の焼鳥屋へ。やはし最近はどこの店も飲み放題プランが多く、100分1500円也。小躍りしながら音速飲酒。味は極めて普通、意外と客多し。
 再度家に戻ってCDを取っ替え引っ替えしつつ音楽鑑賞。彼のCD600枚が我が家に置いてあるのだ。クラウデットナントカのナンチャラという曲は、名曲だった。マジカル・パワー・マコの高音質っぷりに改めて感嘆する。
 朝方、吉野屋へ。朝定をチョイス。2ヶ月に一度くらい喰うと、めちゃくちゃにうまい。でも、鮭に焼き目がない……お湯にちゃぷん?
 帰り道、サンダルの靴ずれが激しく、歩く速度は毎分50cm、大いに時間を掛けて帰宅し、倒れ込むようにスイッチオフ。
 
 午後に起床し、スーパーへコンビーフとスパムを買いに行く。どちらも缶詰のくせに高い! アスパラガスの値上がりが甚だしい!
 試しに、1cmほどに切ったスパムをフライパンでチリチリと焼いてみる。
 で、そのまま喰ってみた。
 びっくりするくらい、うまいじゃないか。ランチョンミート恐るべし!
 これはマストアイテムだ。絶妙なチープさと濃いめの塩味が相まって、唯一無二の存在感を醸し出している。
 オイルサーディンに勝るとも劣らない、「缶詰の王様」の称号を与えよう!
 これがですね、お弁当のごはんに挟まってたら、愛しますよ。いやホント。スパムには倦怠期を打破するパワーがありますね。
 
 ぼくは昔から「添加物上等!」という人間なんですが、最近は味噌汁やそばも鰹節や昆布で作るんですけど、それはうまいからであって、化学調味料を否定しているわけではありません。たまにほんだしなんかを使うと、めちゃくちゃにうまいしね。
 安部司さんって人、知ってますか?
 食品添加物のプロフェッショナルで、著作も多く、その内容は衝撃的でした。
 たとえばこの本です。
食品の裏側―みんな大好きな食品添加物
 元々「日本一の添加物屋」を目指していた人なので、そのスタンスは全否定ではなく、「功罪」について語っています。
 たとえば、カップラーメンには食塩が10g、サラダ油が30gも入ってるんですよね。数字だけ見てもピンと来ないんだけど、実際に計量カップ等に盛ってみると壮観ですし、絶対に喰えない。
 でも、うまいんです。何故かというと、ぼくはマッチポンプ現象みたいに思うんですよね。わざわざ塩分を入れておいて、今度は甘みで相殺するんですよ。
 化学調味料の主な役割は「うまみ」ですけど、そのうまみを活かすためには相応の塩分が必要ですし、だからこそ一食で10gもの塩分を難なく平らげることができるわけです。10gって、成人が一日に摂る量ですからね。
 あとはですね、500mlの清涼飲料水には甘味料が砂糖換算で80gも入っています。コストの問題から砂糖は使わず(砂糖って安いけどなぁ)、トウモロコシから精製するわけですけど、そこでやっぱり石油由来の物質は必要であるということですね。
 かなりウンザリ&ゲンナリとしてしまいました。
 しかし恩恵も確かにあって、それは時間の捻出ですね。洗濯機と同じ原理で、手間が省けて、余暇の増大をもたらしてくれると。しかも洗濯機だって今や全自動ですからね(干すところまでやって欲しいけど)。
 で、考えるのは「その余暇をいったい何に費やしてるんだ?」ということです。まあぼくの場合はオナニーですけど、みなさんは何をやってるんでしょうかねぇ。もしかしたらパソコンでお料理ブログなんかを読んでるのかもしれませんし、ポテチ&コーラで挙げた本を読んでおののいたりするのかもしれません。
 まー別にどうでもいいんですけど、時間と態度っつーのはなかなか根深いテーマがあると思いますし、そこに科学はあんまし関係ないような気がしますねぇ。