勝手にしやがれ!

 
 晩年のビリー・ホリデイの歌声がタマランチ会長。ここまで来るとフォークロアというよりも、個人の方言と呼ぶべき境地で、そういう意味では美空ひばりも凄いなぁと思う。
 タマランチ会長といえばオリンピックですが、調べてみると競技の数がパネェ。
 なんだよ、ヨットのソリング級だのミストラル級だの、知らねっつーの。射撃のトラップだのラピッドファイアピストルだとか、誰も知らねっちゅーの!(ここで前屈み&乳寄せ)
 これは以前から思っていたことなんですが、「女子が砲丸を投げる必要があるのか?」ということです。砲丸投げるよりも睾丸を揉みしだく方が女の子らしくて、ぼくはいいと思うけどな(あるいは握りつぶす)。それに、性差を埋めるためなら「男子シンクロ」もやらないと筋が、裏筋が、亀頭の裏側が、通らないと思います。
 
 可能性は低いかもしれないけれど、テロにも注意しなくちゃならない。法輪功や退役軍人たちが、オリンピックを好機として蜂起するかもしれません。
 
 ベタにビリー・ジョエルを買ってみる。ベストが600円也。お目当ては「ストレンジャー」だったが、やはしAメロの良さがパネェ。
ルビーの指輪」を筆頭とした80sジャパーニーズポップスに多大な影響を与えたと思われる。
 早速採譜してみる。Aメロのコード進行は以下である。短いが、ここに全てが詰まっているのです。
 
 Em/Am(7)-Em/Am(7)-C/D7-B7
 
 ポイントは2小節目の3拍目でEmに戻り、もう一度Amに行って今度はCに行くところで、ここに凝縮されたセンスが光っている。もっともイントロがEm/Cの繰り返しなので、その時点で布石があるのだが。
 つまり、Cを使っている時点でキーを不鮮明にする効果があり(EmかG)、さらに最後のB7に「B7#9」を適用してやると、キーがグッとEm寄りに“なってくれる”だろう。
 ぼくはこういったフックの効いたコード進行が好きで、夕暮れ時の西部劇を彷彿とさせる辺り、勝手に「木枯らし進行」と呼んでおります。
 ちなみにサビは強引な転調で、台無しだった。売れすぎるとこうした余計な欲が出るから始末が悪い。転調が諸刃の剣だという典型的な見本であります。
 ビリー・ジョエルは初めてまともに聴いたけど、モータウン・ミーツ・ボブ・ディランですな。初期の楽曲の潔さが好印象でした。
 
 山本モナに続いてフジのイケメンアナウンサーの不倫が話題になっているけど、後者はよく知りません。モナの時は、AVに出ればいいのになと思ったけど、既に「山本オナ」という女優がいることを知って、ビールを噴いた。
 モナの良さって、男ならわかりますわな。ハーフで、綺麗で、頭もいい女がボディタッチしてきたら、そりゃあイチコロですよ。ギャップというか、敷居の低さに妙な安心感を覚えるはずです。見方を変えると、こちらの幻想を良い意味で壊してくれるわけですね。これは、ヤバイ。手練れです。
 貞操観念について考えると、とてもややこしい問題になるんですが、ぼくが思うに、人間にはハナっから貞操観念なんか備わって無ぇんじゃねえか、と思いますね。その場その場で心が動いちゃうっつーのは、本能なんじゃねえかと。つーかそこに理性が必要という時点で本能なんだけど。
 なんつーか、例えば浮気して一発ヤッちゃったとして、その後に罪悪感に悩みながら家庭に戻る人もいれば、そのまま家庭を捨てる人もいるわけだけど、後者の場合は貞操観念なんか無力なわけで、肉欲はオマケ程度なんですよね。
 そうなると、「しょうがない」と言うしかない。どうしようもなく、しょうがない。
 貞操帯がむしろ性欲を喚起する現代では、どんなありがたい言葉も通用しないと思います。説教が成立しない。
 大和撫子――たとえば戦前の女子は清楚なイメージがありますが、実際は援交バリバリでしたし、夜這いの因習も相まって、そりゃあもうヤリまくりです。
「親はなくとも子は育つ」という格言は、そういう時代の言葉なんじゃねえか、とぼくは思っています。どこか自己正当化の残り香もありますし。
 ぼくは「止めようもない大きな流れの中にいる」という感覚ですね。それは昔っから脈々と続いていることだと思います。
 だから、他人の浮気にいちいち目くじらを立てるという行為が、異常と思えて仕方ありません。別にいいじゃねえか。
 溜まっとるなぁ、日本人。このド変態!
 
 テレビではボクシングの世界戦をやっている……つつつつまんねえ! 鬼塚の解説ムカツクわー!
 そんなことより聞いてくれ。久し振りに月曜日のエキサイトマッチを見たんだ。
 コットTKO負け、しかもメイウェザー引退――中量級は、終わった。軽量もヘビーも、小粒だらけだ。
 
 今こそ出て来い、ド変態! 出でよ!